Aアイ

@sin0066

第1話 不変

2030年 日本 若者達がイカれ狂った世界を救う物語である。

日本の総理「我々はアーダムだ!心に誓い心に従え!!そして異端者を炙り出せ!!!」

ニュースに流れる総理の演説。

世界的に

「ORIGINS(オリジン)@force(フォース)」

という脳内にチップを埋め込む技術が流行した。

それは人々にとって革新的な技術だった。

病気の人や障害は治り普通の人と同じ生活ができる。絵を描けない人が当然プロ並みに描けたり。はたまたゲームの世界を脳内で出来たり。意志疎通ができたり。仕事を100%以上こなせたり。

人間の能力をはるかに越えるほどの力だった。


それは一時に過ぎなかった...

世界的シェアがno1になった今取り返しのつかないことになってしまったのだ。

世界ではチップを埋め込んだ者 対 埋め込んでない者の戦争が勃発していた。

アーダム財団はシステムを制御し人を操る事ができる。

そしてこれが本来の創られた目的なのだ...


ここインド首都、ニューデリー。

インドではすでに反対派が多く勢力の大半がインドである。

日本人の受け入れも行っていて逃げてきた人を快く受け入れている。

しかし、アーダム軍の進行はインドの首都にまで及んでいた。

ここインドのコルカタにとある青年二人が逃げ込んだ。

インドの放送「ワレワレハ、ニホンジンヲホゴスルダンタイデス。ニホンノミナサマ、ココロヨクウケイレイタシマス」

アリ「なんとか逃げきったな。」

カイ「ああ、とりあえず日本人を受け入れてる施設に向かおう。そこなら安全だ」


二人は見知らぬ街をひたすら歩いた。

辺りはすっかり暗くなっており二人はひたすら施設を探した。

しばらく入りくんだ道を歩くと目の前に人影が見えた。

立ち尽くす人影「誰だ!手をあげろ!」

フラッシュライトで照らされ目の前が明るくなった。

銃を突きつけられているのがかすかにわかった。

二人は大人しく手を上げた。

立ち尽くす人影「ん?日本人か?おい操られてないかチェックしろ」

二人の男がカイとアリに近づいた。

頭に金属探知機を当てられた。

男「反応なしです!逃げてきた日本人です!」

立ち尽くす人影「よし、連れてこい」

二人は施設に連れていかれた。

カイ「あのここが日本人を受け入れている施設ですか?」

男「そうです、あなた達は運が良かった。ここには大勢の日本人難民がたくさんいます。いまや日本ではもう安全な場所がないですからね」


カイとアリは共同スペースで一夜を過ごすことになった。

二人と同じく難を逃れた人達が一角のスペースで生活をしていた。

二人は食事の支給を受けた。

菓子パンとコーンスープをそれぞれ頂いた。

アリ「とりあえず、この先どうする?アイツらお前を追ってる」

カイ「どうしようか、とりあえず逃げて逃げてしばらく作業できるところがほしい」

アイ「そうだな、媒体やら部品やらはなんとか研究所から集めたからな」

カイ「くそ、あの糞親父裏切りやがって...妹だってまだあの施設にいるのに...」

アイ「まぁ、なんとかしよう。最後の希望なんだからカイは」

すると激しい爆発音が聞こえた。

チュドーンッ!!ドンドンッ!!

カイ「追っ手か!?」

アイ「ここはまずい逃げるぞ!」

体育館ほど広いスペースの鉄条扉が爆破された。

周囲の人はその破片により首や手足を引きちぎられた。

そこに居たのは両手をガトリング改造された人間が立っていた。

キュイーーーーンッドドドドドドドッ!!

一斉に鉛弾が飛んできた。

瞬く間に周辺にいた避難民達の体が縦横無尽に弾けとんだ。

すると横から「こっちだ!ついてこい!」と女性の声がした。

二人は急いで荷物を持ち颯爽と駆け出した。

三人は弾丸と破片や肉片をなんとか避けながら裏口を目指した。

そこに立ちふさがるように兵士達が銃を構えている。

すると巨漢の男が「おりゃーーー、どりゃ!!!」

兵士達をなぎ倒した。

巨漢の男は扉を蹴りおもいっきり開けた。


カイ「急げ逃げるぞ!!!」

4人はまとまりながら身を隠し素早く逃げた。

スポーティーな女性「こっちだ、ついてこい!」

ジグザグな道を通り暗い裏路地を突っ走り古い扉を開けた。

そこに地下に繋がる階段があった。

4人は狭苦しく降りていった。

4人はぜーぜーと息を吐いた。

カイ「助けてくれてありがとう!二人とも何者?」

スポーティーな女性「私はサキって言うわ、みとれないでよね」

巨漢の男「おおう、俺はリョーだ。まともな頃は建築の仕事してたぜ」


カイ「僕はカイ、こっちはアリ。俺ら訳あって追われてて助けてくれてありがとう!」




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