4 片恋(1980.3.1)

二年間 見つめ続けたあの人が

桜吹雪の中 校門をくぐっていった

あの人を見つめていたくって

早起きして 同じバスに乗る

それだけでうれしくて 胸ときめかせていた

今でも 思い出すたび せつなくて

甘い思いが 胸をしめつける

幸せで輝いていたあの頃


一年間 忘れたくても忘れられなかった

あの人のしぐさ ひとつひとつが心を縛る

早起きのくせがついて

毎朝 同じバスに乗る

知らず知らず私はあの人を探してる

ばかみたい ぽつり言って くちびるかむ

こらえきれずに 涙があふれた

桜よりはかなかった片恋

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