第2章 セレナーデ再始動!
ゆきあ復帰①
※作者がキャラ設定やストーリーを忘れてしまったため、一旦ストーリー展開を仕切り直させてもらっています。ご了承くださいませ。
現段階で、小金ゆきあは消滅していない。
セレナーデの公式ホームページには、ゆきあのキャラクター紹介が載っているし、YouTubeチャンネルだって存在する。
だがこのままでは、チャンネルごとゆきあが消滅してしまってもおかしくない。
当の本人は、セレナーデを抜けてもいいという考えだ。
しかし、どうやら事態がややこしくなっているらしい。
「ゆきあは独立したいの?」
「それがよく分からなくて……」
「だよねえ……」
私とゆきあのマネージャーを兼任している園原さんが苦笑する。
彼女は今回の件で色々と気苦労があるようで、顔に疲れが滲み出ていた。
彼女はこれまでもゆきあについての相談事を私に持ちかけてきていた。
マネージャーを兼任するだけでも大変なのに、その片方がゆきあとなったら、その大変さは推して測るべしである。
ということもあり、他のマネージャーがどうなのかは知らないが、園原さんの場合はこれでいいのだろう。
そして、ゆきあのマネージャーを担当している園原さんならゆきあについて何か知っていることがあるかもしれないと思って話を聞こうとしたのだけれど、色よい返事を聞くことはできなかった。
それなら……。
「え、ゆきあ先輩ですか?」
「うん。何か知ってることないかなって」
「う〜ん……なぜ私に聞くのですか?」
愛染ナナ。
セレナーデのギャル担当Vtuberである。
なぜ彼女に話を聞いたのかと言うと、当然理由がある。
ナナは以前、ゆきあに一緒にセレナーデをやめないかと打診されていたらしい。
そんな彼女なら、私の知らないゆきあのことを知っているかもしれないと思ってあたってみたのだ。
でも、この反応だと……。
「いや、深い理由はないんだけど……何も知らなかったらいいんだよ」
「まりあ先輩のお力になれるかは分からないですけど……ゆきあ先輩確か変なことを言ってたような……」
前言撤回。
「なになに? どんな小さな情報でもいいから!」
なんか捜査してるみたいだな。
「なんか、ゆきあ先輩はゆきあ先輩のままセレナーデを抜けたいみたいなことを言ってました!」
「え?」
どういうこと? と聞こうとして、思い留まった。
ゆきあのままグループを抜けたい……それはつまり、小金ゆきあのキャラクターを保ったまま独立したいということではないか?
いや、それ以外ないだろう。
だとしたら、ゆきあの件は複雑化するぞ。
キャラクターを維持したまま独立するなんて、前例がないからだ。
いや、正確にはあるにはある。
でもあれは、運営側に原因があったから認められたようなものなのだ。
今回のように、普通なら解雇されてもおかしくないようなことをしでかしたタレント相手にそれを許すとは到底思えない。
まあ、あくまでもナナの話を鵜呑みにするならの話だけれど。
本当のところは、ゆきあにしか分からない。
ただ、貴重な情報が手に入った。
これまではゆきあが何をしたいのかが分からなかったのもありあまり強く出られなかったが、次彼女と相対することがあれば核心に迫れるかもしれない。
まだまだ情報不足ではあるけれど。
とりあえず、ナナにはもう少し話を聞いてみたい。
と思ったのだけれど……。
「あー、まりあ先輩ごめん! この後コラボ配信が入ってて準備もしなくちゃだからそろそろ……」
「あ、そうなんだ。ごめんね、時間ないのに」
「ううん! 私もまりあ先輩がいなくなっちゃうの嫌なので!」
「え? 私はいなくならんぞ?」
「あ、間違えた! ゆきあ先輩!」
「ああ……うん、それは私も一緒だよ」
「あ、あとまりあ先輩!」
「ん?」
「ゆきあ先輩のこと、守ってあげてくださいね……! あの人頑固なくせにすごく繊細なので……今回の件で壊れちゃわないか心配です」
「ん、任せろ」
ナナなりに、ゆきあのことを心配してるんだな。
私は後輩のゆきあ愛を再確認しつつ、今後の作戦を練った。
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