第2話 後日談
異世界転生局
私は異世界に旅立つ魂を見ながら、背を伸ばした。
異世界の神から、DQNが新たな性癖に目覚め、廃退した城に魔王軍が進撃して、世界が平和になったという話を聞いた。
まったく、神にとってはどちらが勝とうか関係ない
ただ、そういう物語になったとしか感じられないのだ。
それにしても、男は馬鹿だ!なんで一人しか愛そうとせずに、数を求める。
そもそも、私は一夫多妻とかが嫌いだ。
それは私の本体――――つまり、イザナミに纏わる逸話から来ている。
自分の子供の能力で冥府の世界に堕ちてしまった私は————
冥府まで迎えに来てくれた夫イザナギと現世に帰る途中————
あの男は、涙で化粧が崩れてたから、後ろを振り向いちゃダメだと言ったにも関わらず―――
出口手前で、明るくなった瞬間、振り返って、私を化け物呼ばわりした後、冥府の出口を大岩で塞いだ。
馬鹿な真似をやめるように、言ったら、あの男―――
「お前が日に1000人冥府に引きずり込もうとするなら、俺は1500人の子を孕ませよう」
とか言いやがりましたよ!!あの色欲の畜生!!
超大型ハーレム作成って!!日に1500とか————あの男は!!!
過去を思い出して、私はデスクに置いていたカップを地面に叩きつけた!!
ガチャーン!
割れる音が、空間に響く――――だが、カップには傷一つついていない――――
これぞ神の力、叩きつけても割れず、割れた音と手応えだけするカップだ
娘のアマテラスが、割れた食器を片付ける事が申し訳なく思って、作成したが————なかなか良い出来だ!
昔の事を思い出したら、カグツチに会いたくなってきた!
私を冥府に堕とした事を後悔して、よく泣いておった昔が懐かしい!
今度の休日に遊びに行こうかな
まあ、分霊(分身のようなもの)の自分には過ぎたる予定だが————
私はそう思いながら、カップに紅茶を入れていく――――
そして—————
数時間後―――――
「ハーレムなど!!!!!!」
ハーレムを希望する馬鹿の対応に怒りを表していた!!!
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