第10話 日大理事。

「久しぶり、蜘蛛男」と僕は言い、ソファに後ろめりになりながら、両手を首の後ろで組み、腰痛が怖いので足は太ももに置く形にした。蜘蛛男は「まだ二時間ぐらいしか、経ってないですよ」と言った。現実と空想の世界が出来上がっているんだよ。一也たちがいる5Aという病棟は、急性期病棟となっており、症状や全身状態の安定しない患者を集中的に治療、看護する。男性30人、女性30人から構成されている。職員同士でカップルが出来るように、患者同士でもカップルが出来ることがある。僕のタイプは、ぼん、きゅ、ぼん、の良さもわかってきたけど、セーラームーンでいう水色ちゃんです。そして、僕のソファの横の横にはタイプの女性が座っている。「初めまして」僕は勇気を持って話しかけた。向こうは「こんにちは」と言った。続けてお名前は?と聞いたら「古川由美子です」と綺麗な声で返してくれた。由美子と言ったら最近、日大の理事になられた方と同じ名前で?「そうなんです」と素敵な笑顔で返してくれた。...僕の一目惚れだ。どのくらい可愛いかって?村上春樹様ならきっと。神々しい太陽の光が、彼女のほほを美しく照らし、跳ね返った太陽の光がTVに照射され、ぶっ壊れるぐらいだ!...と、言う。

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