第8話 地震予知。

「とりあえず僕は、同じ音楽を何回もリピートする。」と、突発的に言った。蜘蛛男は、誰かさんと真逆だねぇと、思い出すように目線を上にした。(ニコニコ)。二人の空気が、気まずい空気に変わり出した頃、一也はソファーに前のめりになり、手でペンを親指から小指、小指から親指に器用に回しながら、「蜘蛛男、エネルギー問題でもやるかい?」と、少しニヤニヤしながらペンを止め、聞いた。蜘蛛男もニヤニヤしながら、「承知。」と言った。ソファの前にはテーブルがあり、灰皿とメヴィウス、6mgのロングとライターがすでに蜘蛛男によって準備されていたが、一也は、あんまり気にしなかった...?蜘蛛男が突然、2023年中に大きな地震があるか?と真顔で聞いてきたので、僕はこのタイミングで聞くのかと、驚きながら、ツボに入ったのかゲラゲラ笑い、「東京を中心とした関東大震災はある!」と急に真顔で叫んで言いきった。蜘蛛男は「来年からリモートでよろしく」と言った。一也は「駄目」と言った。蜘蛛男は「てめえみたいに災害があったとしても死ねないやつと違って、俺様はリモートにしてくれ」と、もう一回お願いしたが断られ、新井一也使えないと心の中で、激怒した。室内ではBSBの11曲目とBZの2番が、ひたすらリピートで流されていた。母親に電話して、夏目漱石の猫を頼んだ。

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