29膳目:母が作っていた青菜けんちん汁

 けんちん汁は、中国の精進料理の巻繊けんちゃんから来ているという説と、神奈川県鎌倉の建長寺けんちょうじで作られた「建長汁」が由来という説があります。

 いずれにしても豆腐と野菜を使った精進料理から来ているようです。


 普通、大根や人参牛蒡などの根菜類と豆腐を煮た具だくさんの醤油汁だと思いますが、わが家で「けんちん」と言うと、青菜と豆腐のお汁でした。

 郷土料理なので、地方によって具材や作り方が多少違うみたいです。


 青菜は、当時は祖母が家庭菜園で育てていた「ふだん草」でした。

黄緑色の柔らかい葉っぱですが、スーパーではあまり見かけないので、私は小松菜で作っています。


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【青菜けんちん汁】


 近況ノートに写真があります

https://kakuyomu.jp/users/kukiha/news/16817330669079759032


 ▼材料 2~3人分▼

 青菜(小松菜) 1束

 木綿豆腐 1丁

 だし汁  カップ5杯

 濃口醤油 大さじ4杯

 ゴマ油   大さじ1杯


 ▼作り方▼

 1)豆腐をザルにのせて冷蔵庫で半日以上水切りをする

 2)青菜は細かく刻む

 3)鍋にゴマ油を熱し、豆腐をくずしながら入れ、木べらで混ぜながら水分を飛ばす

 4)豆腐の水分が飛びコロコロになったら青菜を入れてサッと炒める

 5)出し汁を入れて煮立て、醤油で味付けする


 ※豆腐の水分が残ると汁が濁るので、しっかり水分を飛ばしてください。

 時間がたつと青菜の色が悪くなりますが、味は変わりません。

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