第162話 狙われる坂部市(4/15)
俺の名は
冴賢に殺されて邪悪な神達の力で復活した俺は、忠実な配下である四人の
※138話を参照
どうやら俺と
ゾンビどもは無理だが、マンイーターともイメージの共有だけは出来る。
多分だがこれもあの神達が俺にくれた能力だ。
それに俺は、俺や俺の手下が人間どもを襲う度に死んだ奴らの魂の力を吸収し、力が湧き上がる様になった。
今では力を込めると身体から黒い
傷まで勝手に治っちまうんだからな。
だが、それと引き換えなのかどうか分からねえが、額にコブの様な突起が段々と盛り上がってきて、今では二本の角みたいになった。
多分これもあの邪悪な神達のせいだと思うが、どうせもう人間を捨てているんだ。
今更容姿が多少変わっても問題は無いだろう。
冴賢は確かに強えが、もう既に奴より俺様の力の方が上回ってるはずだ。
奴に仲間がいようが、俺様にも
完全に操れるわけじゃねえが何百万、何千万ものゾンビ軍団だ。
何処にいようが必ず見つけ出してぶっ殺してやるぜ!
あいつはなんか神の使徒らしいが、俺にだって邪悪な神が付いている。
しかも三柱もだ! 俺の方が数だって全然多いぜ!
四人の
奴には何か不思議な力がある。
必ず何らかの手掛かりがあるはずだ。
日本列島をくまなく探して見つからなかったとしても、離島や国外まで全部探してやる!
どの道、冴賢を始末し終わった後は、この世界を全て滅ぼしてやるんだ。
早いか遅いかの違いしかない。
俺様の手駒はそれこそ無数にいるしな。
ーーーーー
その後、俺はまだ東京にいて適当に避難所を食い散らかしていた。
逃げ惑う人間ども、命乞いをする人間どもの何と哀れな事よ。
人の心を失った俺にはもう何も感じねえけどな。
そういや、あれから真理はどうしたんだろうな?
いつの間にかやられてゾンビになっちまったのかも知れねえか。
結局は俺に靡かなかった女だが容姿は俺好みだから、もし見つけたら速攻でゾンビ化させて身の回りの世話でもさせるとしよう。
そして数週間後、遂にアルファから不思議な壁に囲まれた街があるという連絡があった。
その壁は強固で、ゾンビやマンイーターども、
そんな馬鹿な事があるか?
間違いねえ、そこが冴賢の居場所だ!
俺はすぐに南側に派遣したガンマ、デルタを引き返させた。
全部移動させると何ヶ月かかるかわからねえ。
だから誘導役だけ残して、
そうすれば数日でここまで来れるだろう。
俺たちも大量のゾンビを引き連れながらそこに向かった。
そしてアルファ、ベータと合流して奴らに気付かれない様にゾンビどもで周りを囲む事に成功したんだ!
遂に! 遂に奴をぶっ殺せる時が来たぜ!
お前の家族も!
仲間も!
愛する者も!
世界も!
全て滅ぼしてやる!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます