第5話 ・・・どこまでも

「早く、投げろよぉ・・・」

ヤツが意地悪く、言います。


場所は変わって。

その日は公園(かなり小さい)での三角ベースボール。


相変わらず。

1対3の。


ピッチャーの僕だけで。

守備は一人もいません。


バットに当たれば。

当然、ホームランです。


これを。

毎日、やっていた記憶があります。


昔のことなので。

おぼろげですが。


死にたい。

学校に登校する道で毎日、思っていました。


兄ちゃんや父ちゃんに相談するなんて。

微塵も思いませんでした。


だって。

7歳の僕は。


何も。

考えずに。


奴らの言いなりになっていたのですから。

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