同性へ不要な想い恋心
雲下うさぎ
同性へ不要な想い恋心
蝉の声負けず
夏空や上司は笑う皆笑顔私も笑顔つくり見渡す
後輩の隣先輩拍手して私の心夜の朝顔
先輩に褒められたいと仕事して水を欲しがる朝顔みたい
人知れず貴方を慕う恋心毎日伸びる朝顔の蔓
恋心
夏の暮
理由なき残業できず口惜しい貴方支える事は叶わず
夏の
小奇麗な部屋がなんだか寂しくて夜の静けさ耳に刺さりて
夕食の献立豚の生姜焼き好きな献立貴方と私
豚肉の焦げ目がひどく口苦く好物なのに喉を通らず
先輩がいないつまらぬ慰労会ビール飲み干す私も飲み干す
後輩をミスから庇う先輩はヤドカリ背負う貝殻みたい
貝殻が守るヤドカリ妬ましく弱い私はビール飲みすぎ
店を出た路地裏の影逃げ込んで
突然に「大丈夫か」と囁かれ振り向き見るは貴方の姿
「好きです」と酔って吐き出た恋心
小奇麗な部屋に雑貨が増やされてまるで賑やか蝉の歌声
夏空の下で洗濯干す私日の出迎えた朝顔みたい
同性へ不要な想い恋心 雲下うさぎ @kumosita
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます