ストーカーのストーカー
@sunaokyo
第1話 結婚式
雲がほんのり浮かぶ晴天の下で、白いお城のような形をした教会で幸せな雰囲気が流れていた。椅子座り大きな拍手とともに幸せな音楽が流れる。赤い高級感のあるマットの上を歩く白いドレスを着た女性。それを迎えるのは白いスーツを着た男性。二人の泣きそうになりながらも満面の笑みをして見つめ合う姿は誰もが幸せを共にできると確信できるだろう。そんな幸せな空間の中、二人は誰にも聞こえない声でつぶやく。
「いつも見守ってくれてありがとう」
「何言ってんだ、もう目を離さないって決めたんだ」
「うふふ……」
男は無意識のうちにガッツポーズでも取るかのように拳を強く握る。そして、二人の眼差しがより情熱的なものになる。
「新郎新婦誓いのキス」
その言葉を受けて男は女性のベールを上げる。二人は言葉を交わす必要はないだって、高校の時にすでに誓っていたから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます