ロストケア(葉真中顕)

【記憶に残った文章】


堂々と「正しいこと」を主張するやつは、ただ、既存の価値にしがみついているだけの偽善者なのだ


【私の感想・解釈】


生きたくなくなるまで頑張るべきか、言い換えると、死にたくなるまで頑張らなくてはいけないのか、頑張ることが美しいとされているが、どこまで努力し、どこまで我慢し、いつまで耐えればよいのか。


それは生きていく、だけでなく、死を待つことにも言えてしまうことだと思う。

また、それら、を支える人、にも言えてしまうことだ思う。


本当に頑張ることが正しいのか、正しいことを主張することが誰かのためになるのか、頭の片隅で考えないようにしていたことを、介護問題と家族の絆を通して掘り起こされてしまう本だった。

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