蜜蜂と遠雷(恩田陸)

【記憶に残った文章】

彼はとても楽しそうだった。

かつてのあたしのように。


【私の感想】

世の中には、才能を持っている人と才能を持っていない人がいます。

そしてその才能を活かせる人、活かせない人がいると思います。


何かをする時、一生懸命頑張れる人と頑張れない人がいると思います。

一生懸命頑張れる人には目標や目的があるのかもしれません。

ただ、一生懸命頑張っている姿をみると心が動かされる事は確か、です。


人や物や事でも当然ながら好き、嫌い、があります。

一生懸命頑張れるほど好きな事を見つけることは、難しいし、一生好きな何かを見つけられる人のほうが少ない気がします。


この本は、文章で単純に言うと、ピアノコンクールで優勝を目指す話なのかもしれません。


しかしながら、才能を持っている人の、才能を活かせる好き、と、一生懸命が、こんなにも綺麗で、心に伝わってくるものか、と読みながら何回も涙ぐむ、素晴らしい作品です。


好きと一生懸命は全てを凌駕する。

好きと一生懸命は美しい。

なんて、ね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る