第11話 Vs ホブゴブリン


翌日、昨日確認出来ていなかったステータスを確認する。


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立花タチバナ恭介キョウスケ

レベル 15(UP↑)

種 族 『人間種』

職 業 『覇王Lv.1』

副 業 『ダンジョンシーカーLv.2』

称 号 『(初)ダンジョンに挑戦せし者』『(初)魔物を討伐せし者』『(初)レベルアップを獲得せし者』『覇王』『探索者』


体 力 1700➡️2900/2900(UP↑)

魔 力 1400➡️2600/2600(UP↑)

攻撃力  『E』

耐 久  『D』

俊 敏  『E』

器 用  『E』

知 力  『E』 

 運   『S』


ユニークスキル

不滅王の肉体アウローラ』➡

小さな世界エンダール』➡


エクストラスキル

『覇王の導』[覇気] [覇魔]

『封影の鎖』[魔封の鎖]


スキル

『鑑定Lv.4』(UP↑)『マップLv.4』(UP↑)『アイテムボックスLv.4』(UP↑)『探知Lv.5』(2UP↑)『思考加速Lv.5』(2UP↑)『体術Lv.5』(UP↑)『気配察知Lv.4』(2UP↑)『柔軟Lv.3』(2UP↑)『従者契約Lv.1』『剣術Lv.2』(UP↑)『短剣術Lv.2』(UP↑)『高速演算Lv.1』(NEW)


戦技

【体技】[硬拳 《6》](2UP↑) [硬脚 《6》](3UP↑) [丹田 《4》](UP↑) [気功法 《3》](2UP↑) [気闘法 《1》](NEW)

【剣技】[スラッシュ 《3》](2UP↑) [クロススラッシュ 《1》](NEW)

【短剣技】[クイック 《3》](2UP↑) [鋭牙 《1》](NEW)  

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スキルレベルが上がって変化した事をまとめよう。


◆スキル『鑑定』

ある程度情報が載せられるようになった。


◆スキル『マップ』

マップにズーム機能が追加された。


◆スキル『探知』

探知範囲内に居る魔物の種類と素材を感知出来るようになった。


後のスキルは性能が向上した感じだった。次に新たに習得した戦技の確認だな。


◆体技[気闘法] ランクE

・〈気〉を操り一時的に肉体を強化させる。使用中は常時スタミナを消費する。

◇気功法とは違い、一時的に〈気〉を集中させて強化する技。


◆剣技[クロススラッシュ] ランクE

・剣を装備時にクロススラッシュを発動する。使用時にスタミナを消費して、クールタイム20sを要する。

◇クロススラッシュは、斬撃強化された剣撃を同時に2つを発生させる技。斬り痕は×を描く。


◆短剣技[鋭牙] ランクE

・短剣を装備時に[鋭牙]を発動する。使用時にスタミナを消費して、クールタイム10sを要する。

◇発動時に短剣に斬撃強化が付与される技。


確認を終えた俺は部屋を出て居間へと向かい、アイリスに挨拶した。


「アイリス、おはよう。」


「おはよう御座います。キョウスケ様。朝食の準備は出来ておりますがいかがいたしましょうか?」


「ありがとう、いただくよ。じゃなくて!? アイリスこれは? どうしたの?」


昨日まで普通の家だったんだけど、いつの間にか大きな旅館が出来ていた。俺がいままで使っていた家がはなれみたくなってる。


「昨日旅館を建てさせて頂きました。キョウスケ様は必要無いとおっしゃると思いましたが、次の更新の条件を満たす為には必要でしたのでご了承下さい。それに温泉も完備しておりますので、ダンジョンで疲れた身体を癒せます。」


アイリスは俺以上に《魔石交換システム》を熟知している。この世界が成長する為に何が必要なのか理解しているのだ。


「別に反対とかじゃ無いよ。アイリスに任せているから好きにやってくれ。只、一日でこんなに大きな旅館が出来ていたから驚いただけだから。後、あれもアイリスが出した物だよね。」


窓の向こうの農場では、木で出来た人型の何かが野菜を収穫していた。


「はい。私もダンジョンへ同行する予定ですので、収穫を任せる為に『ウッドゴーレム』を交換致しました。それと旅館建設で条件を満たしましたので『異空間倉庫』を設置して食料を保管するよう指示を出しています。」


「異空間倉庫?」


「キョウスケ様が御使いになる『アイテムボックス』のような物です。倉庫毎に時間経過を設定出来るようなので、徐々に増やして行こうと思っております。」


流石はアイリス。俺ではこうは行かない。このままアイリスに任せておけば問題ないな。


「アイリス、引き続きよろしく頼む。」


「畏まりました。」


食事も充実してきている。しいて言えば、少しだけで良いからお酒が飲みたい。


――――――


ザシュ!


アイリスとダンジョンに来ていたんだが、ゴブリンをいとも簡単に首を撥ねるアイリスを見て頼もしくなった。


俺も負けじとゴブリンを屠りながらダンジョンを進む。


一通り戦闘を行った後、次第にアイリスが俺のサポートに回り、効率良く戦闘を進められるようになった。


最初はぎこちなかった連携も、数をこなせば精度は上がる。それに戦闘に余裕が出てきたからか、スキルも色々と試せるので良い結果となって来ている。


「アイリス、そこに隠し部屋があるから、ちょっと待って。」


『マップ』でこの先に通路があるのがわかる。


周辺を探索して隠し扉のスイッチを探しあてる。スイッチを押すと壁が崩れ隠し通路が現れた。


「罠は無さそうだな?」


「私が先行致します!」


アイリスが周囲を良く確認しながら、先へ進んで行く。俺も何があっても対応出来るようにアイリスについて先に進む。


「キョウスケ様! 宝箱があります!」


アイリスが銀の宝箱を発見したようだ。鑑定の結果罠が設置されていないのがわかったので


「罠は無いようだから、開けて良いよ?」


「いえ! キョウスケ様がお開け下さい。」


アイリスは銀の宝箱の脇に避けて、俺が開けるのを待つようだ。しょうがない。


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鑑定結果 『火炎の手甲』

ランク 国宝級

効果 『火炎拳』

※手甲に魔力を流すことで、手甲に〈火炎〉を纏うことが出来る。

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「〈火炎の手甲〉という武器らしい。これは俺が使って良いかな?」


「はい。問題ありません。キョウスケ様が御使いください。」


〈火炎の手甲〉は魔力を手甲に流す事で拳に火炎が纏える。最初は魔力を込めすぎて爆炎が上がった時はめっちゃ驚いた。あの時の焦った顔のアイリスは初めてみた。


ーーアイリスとダンジョン攻略を初めて20日が経った。2階層の探索も残り階段前のフロアを残すのみだ。階段の前には2mを優に超える鬼が長剣を携えて待ち構えている。


【ーー恭介のレベルが19へ上がりました。】


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鑑定結果 『ホブゴブリン』

ランク F

レベル 15

※ゴブリンの上位種族。ゴブリンと比べて力が強く、強靭な肉体を持つ

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『鑑定』のレベルが上がった事で相手の情報が少しだけわかるようになった。


「アイリス! 相手はホブゴブリンでレベル15、力が強く強靭な肉体を持っているようだ!」


「わかりました! 先行は私が動きを封じます!」


《シャドウバインド》


『ゴルリャッ!』


ホブゴブリンは《シャドウバインド》を引き千切ろうと暴れるが手間取っている。


《シャドウバインド》は、俺のエクストラスキル『影鎖』と似ていて、影の帯びで相手を拘束する影魔法である。


「吹っ飛べ! 《爆炎拳》!!」


ゴオォーン!


〈火炎の手甲〉に魔力操作と魔力制御で調整して爆炎を操作する。勿論、体技[硬拳]も併用しているので威力は高い。爆炎拳はホブゴブリンに命中して後方へ吹き飛ばす。


「流石です!」


「手ごたえはあったけど、倒せていない感じだな。」


GURARARARA!!!


ゴンッ!!


「なんつう力だよ!」


「キョウスケ様!」


「大丈夫だ! それよりスピードが速いうえに力が強い。まともに受けるのは良くない!」


ホブゴブリンの振るった長剣は鋭く、そして力強い。一撃で地面がえぐれる。早くて鋭い剣だが大振りのせいで読みやすい。恐怖していなければ!


ホブゴブリンの振り下ろす剣の側面を手甲で軽く反らして、攻撃の直撃を防いだ。ついでに…


「アイリス、急所を狙え!!」


[封魔の鎖]で長剣と腕を地面に固定する。俺の鎖はそう簡単には砕けないぞ!


《鋭牙》


《アサシンスクライド》


アイリスはダンジョン探索を開始して直ぐにスキル『短剣術』を習得した。俺と違いアイリスは短剣のみを使うので成長が早い。


『グガガアァッ!?』


おぉ! 首の半分を切り裂いた。ここがチャンスだな!


俺は天井すれすれまで飛び上がり、足に気力を集中させてホブゴブリンの頭部へかかと落としを叩きつける。その衝撃に耐えきれずにホブゴブリンの頭部は地面に叩きつけられ、頭部はようやく胴体と切り離された。


【ーーホブゴブリンを討伐しました。】


【立花恭介のレベルが20へ上がりました。レベルが上限に達しました。《進化》の条件を満たしました。世界で初めて進化条件を満たした者を確認しました。称号『(初)進化に至る者』を獲得しました。職業『ダンジョンシーカー』のレベルが3へ上がりました。スキル『危機感知』を習得しました。フロアボス報酬が贈られます。】

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