怨み

第1話 怨み①

突発的小説




【怨み(うらみ)】


彼女に振られてしまった。4ヶ月しか続かなかった。

初めての僕の恋はあっという間に散ってしまった。

「遊ぶ頻度が少なくなって……」

「こっちが気を使いすぎて……」

「付き合ってからも友達みたいで……」

「自分勝手でごめん……」

彼女はそう言った。僕は遊びにも誘ったし、

不満も言うように言っていたため、酷く傷ついた。

普通に心に刺さった。正直、僕は生きる意味を失ったと言っても過言では無い。それぐらい好きだった。

そんな彼女に散々言われて、相当内心怒ったし、悲しんだ。だが僕はそれを言えなかった。相手も勇気をだして振っていて、それに抵抗するのは違うと思ったのだ。


僕はその時からだろうか、もしくは付き合ってからだろうか。情緒不安定に陥っていた。彼女の些細な言動に敏感になり、思い込んでは萎えて、最悪の場合泣くまでに至っていた。なかなかやばい(笑)

その影響もあり、嫌いになられてはいないか、などで不安に思うこともあった。

振られてからはさらに悪化し、君の顔を見るだけで辛かった。

僕は吹奏楽部をやっていて、年に一度のスプリングコンサートがある。その前日に僕は限界を迎え、トイレで吐きかけたのだ、君の顔を見て、君の声を聞いて。

こんなことがあろうとも僕は君のことを好きで居続けた。嫌いになれなかった。

君の性格が、君の声が、君の行動が、全てが僕を束縛して、その束縛は解けないものだった。


月日は流れ、今日は始業式。ついに僕も中学3年生。ようやくだ。意気揚々と家を飛び出し、親友とクラス替えの紙が貼り出されたのを見るつもりだった。

まあ、案の定君はいたよ。そりゃ同じ学校だからね(笑)。僕は会いたくなかったから、親友にクラスと番号だけを伝えてもらった。親友とは2年連続で同じクラスだったため、今年も一緒だと思っていた。

だが、親友は途中で消えてしまった、僕のクラスにたどり着く前に。

普通に萎えた。そしてクラスに着いてみると名前のところに君を見つけた。どうしているんだろう。


そんなクラスで、1ヶ月が経ち、2ヶ月が経った。

この2ヶ月は、言い表せないほど辛くも楽しくもあった。毎日学校に行ったら君がいるのを見るのは辛くも嬉しくもあった。だが、ずっと好きでいるためモヤモヤはした。

そしてついには修学旅行!!案の定修学旅行中も情緒不安定は発動した。だがとても思い出になった。

そんな思い出に刻まれたひとつのエピソード。最終日、僕は君に告白していた。

君は待って欲しいと言って、翌日に振った。

僕はスッキリしていた。正直とても楽な気分だ。

だが、とても不快な気分だ。

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