No.7 レア遭遇による危機 スキル発動
先の戦闘でレベルアップしたので、周囲の状況を確認しつつステータスを確認した。
♡♡♡♡♡
名前:錦戸 翔
職業:ギャンブラー(補正:初期LUK+2)
Lv:1
〈ステータス〉
HP:6/6
MP:4/4
STR:4+2
DEF:2+5
INT:2
RES:4
AGI:6
DEX:6
LUK:10(6+4)+5
〈スキル〉
「ダイスロール」「コイントス」「ポーカーフェイス」
〈魔法〉
〈装備〉
武器:ラッキーラビットの短剣
STR+2、LUK+5
防具:初心者冒険者装備 一式
(頭、胴体、腰、腕、足)
計 DEF+5
♡♡♡♡♡
レベル0から1に上がったので、今回のみステータスは2倍になった。スキル・魔法は新たに覚えることが無かったが、予想していた通りLUKは5も上がった。3で無かったことに安心しつつ、LUKの有意性についてなるべく早く探らなければ今後、冒険者としてやっていけないだろう確信をしてしまった。
レベルに関しては、10レベルまでは簡単に上がるらしいので、このダンジョンを攻略する頃には到達しているだろうと思いつつ、先に進むことにした。
☆☆☆☆☆
道中は何度か魔物と戦いつつ、順調に冒険は進み4階層まで到達した。
レベルアップも3度経験したので現在のステータスは、
♡♡♡♡♡
名前:錦戸 翔
職業:ギャンブラー(補正:初期LUK+2)
Lv:4
〈ステータス〉
HP:11/12
MP:8/8
STR:8+2
DEF:4+5
INT:4
RES:8
AGI:12
DEX:12
LUK:20+5
♡♡♡♡♡
こんな感じである。スキル・魔法は覚えなかった。
1ダメージを受けているのは、3階層で出てきた「マザーラビット」に一発もらってしまったからである。HPはレベルアップ時はアップしたHPしか回復しないし、自動回復はしないので寝るまではこの状態である。
1回復するためだけに「ダイスロール」のギャンブルはやりたくないのでここままだ。
そんなこんなで、4階層を練り歩き、4階層にでる魔物「ファザーラビット」一度倒し進み続きける。
そしてその道中で、いろいろな意味で絶望を与えるラビットと遭遇することになった。
☆☆☆☆☆
「ファザーラビットじゃないのがいるな。もしかしてレアか?
Fランクでは遭遇できないっていうから期待してなかったけど、アイツの素材売れば金がっぽり貰えるんじゃないか。」
本人にとって道中が余裕過ぎたせいで、感覚がマヒっており、Fランクにレアが出ないことを鵜呑みにしてレアについて調べなかったカケルは嬉々として謎のラビットに駆け寄った。
『ロックオン』
そして、ステータスを見てやばいと思うのも自明の理であった。
♡♡♡♡♡
名前:ラッキーラビット
Lv:10
HP:17/17
MP:17/17
STR:7+10
DEF:7+10
INT:7+10
RES:7+10
AGI:7+10
DEX:7+10
LUK:17
〈スキル〉「突撃」「LUK変換」
〈魔法〉「ラビットヒット」
♡♡♡♡♡
こんなステータスを見て、カケルは踵を返して元来た道を全力疾走した。
「あいつがラッキーラビットかよ。今のレベルじゃムリゲーすぎる。」
そう叫びながら走っていると、突然背中から衝撃が走った。
前方向に吹き飛ばされて、顔面から地面キスをして転がる。痛みを感じながらも「ポーカーフェイス」のスキルのおかげで今の衝撃について冷静に考えることができた。
ラッキーラビットの攻撃だ。スキルの「突撃」を使った攻撃だ。そんなことを思いつつ攻撃された方を見ると、そこには予想通りラッキーラビットいた。
今の攻撃で、自分のHPは0になったはずだ。頭から血が出ているし、全身のあちこちが痛いのが証拠になっている。次攻撃を受けたら確実に死んでしまう状況にやばいと思いながら、頭中ではそうすればいいのかと考えを巡らせていた。
スキル使用後の硬直なのか、ただ様子見しているのは分からないがラッキーラビットは微動だにしていない。距離5メートル。自分は今座っている状態だ。立って逃げるのは無理だと悟る。
無理なら戦うしかない。通常攻撃はステータス差によりダメージを与えることはできない。もうやるしかないのか。死ぬか生きるかのギャンブルを....そう思った時点で僕は全力で叫んでいた。
「『ダイスロール』!!!!」
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