20XX年、世界はファンタジー化の波に飲み込まれた!? 〜現実はファンタジーとダンジョンとゲームに侵食されました~

@kikuhitohira

第1章 始動編

第1話 現在の俺の状況

 突然になるがまずは自己紹介をさせてくれ、俺の名前は帝 拳信みかど けんしん、年齢は37才、身長は182センチ、体重は72キロ少し細めの体型だ。


 どうしてこんな風に急に自己紹介を始めたのかというと、現在の俺の状況が非常に切羽詰まっているからに他ならない。


 俺の生まれは2050年6月7日、家族はごく普通で普通の家庭だった。


 2年程前に父が急病で逝去してしまい、今は母と二人で暮している。


 だが、俺はその一年半後に経営難に陥った会社の退職希望者募集に自ら立候補して、退職金を受け取って前の職場を辞めた。


 辞めた理由は母が病気になったからだ。


 母の病気はと呼ばれる、3年程前にダンジョンという存在が世界に認知されてから広まり始めた病だ。


 俺の母の場合は命衰病めいすいびょうと呼ばれる、徐々に心と身体が衰弱していく病気だ。


 この病気に侵された人は現状、一年後には皆死んでいるのが現実だ。


 だが、希望が無い訳ではない・・・


 ダンジョンには現在の医学を超越するがあるらしい。


 そして、日本政府が始めたダンジョン探索を民間に委託支援する制度をニュースなどで周知しだした。


 この事を知った俺は母を救う為にダンジョンに行く事を決意した。


 これはそんな俺の藻掻きながらも猛進し、世間からはチートなどと言われていても、貫き続けた末に出来た物語だ。

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