【文楽論】

朝詩 久楽

文楽論

 私は常日頃、物語や詩等を考え、書きつづるに当たって最も重要視している要素がございます。

 其れ即ち、題目タイトルであります。

 此れには一つ、筋が通った所以ゆえんがございまして、此の現し世に「名は体を表す」と云う言葉がございますように、何か書きたい小説等の題目さえ思い浮かべば自ずと内容が、思いが、物語が、登場人物が自ずと湧き出る温泉の湯水の様に浮かび上がって参るのです。

 自分が面白いと思う題目でなければ書く気力も湧き上がらず、其れを読もうと挑む覚悟も定められない。此れは物を書き綴る者であれば恐らく、一度や二度(若しくは其れ以上)は体験したことがある筈です。

 詰まる所、そう云うことなのであります。

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