二組の双子

薄神てつな

第1話

「サイキックアカデミー」の「スーパーラティブクラス」には男女二組の双子がいた。

男子の双子は猪木七哉と猪木哲弥。

女子の双子は臼井里菜と臼井那々と云う名前であった。


四人ともが特殊超能力学校の最上級組に所属していたが、特に七哉と里菜の成績はずば抜けて優れていた。


七哉の特殊能力は、主に動的移動系の力でテレポート(瞬間移動)、タイムトラベル(時空移動)そして何よりも驚きのパラレルワールド(多元平行宇宙)さえも移動出来る力で、これは彼以外誰も出来る者はいなかった。

方や里菜は対照的に静的操作系の力に優れており、ヒーリング(治癒)、ヒュプノ(催眠暗示)、テレパシー(読心)等を使い熟す事が出来て、対人だけに留まらず、その力はおよそ生ある物は全て、動物、鳥、魚、昆虫、そして植物までもを操る事が可能なのだった。


其々の双子の片割れ、哲弥と那々も決して他の生徒に比べて劣っていた訳けではない。現に二人はクラスの常に3番4番だった。

ただ上位二人があまりにも抜きん出ていたのである。

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二組の双子 薄神てつな @nana523

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