第17話 遊園地三角関係(1/3)

そんなこんながあって…

俺たち3人は午後から遊園地へと出かけていた。


…ちなみに希望したのは未来。


庶民的な遊園地ってのには始めてきたんだとか。とんだ大富豪だ。


ちなみに今まではどんな遊園地に行ってたのか、と質問すると、今までは貸切以外の遊園地を見たことがないらしい。


…ほんとに同じ世界の住人か?


まぁ、ということは遊園地に関しては俺たちの方が先輩ということだよな。

―よし、今日は…遊びまくるぞ!!


「ねぇ、これってあと何分待てばいいの?」


「うーん、あと10分ぐらいで行けるんじゃない?空いてて助かったわね」


「ええ!10分も待つのに空いてる方なの?混んでるやつは何分まではいいの〜…」


「まぁまぁ、庶民はこうして待つ間にも雑談したりして楽しむんだよ」


俺たち2人はスマホを見たり、雑談に花を咲かせたり、正直これぐらい全くもって苦ではないのだが…


どうやら未来にとっては苦痛らしい。


「まぁ、このままただ待つのも暇だしなんかゲームでもするか」


そう言って俺は、暇つぶしに最適そうなゲームをネットで調べてみて…


「お、面白そうなゲーム見つけたぞ」

「私も見つけたわ」


「「…」」


「先に見つけたのは翔だしそっちやりましょ」

「わかった」


…俺が見つけたサイトとは…


「これだ!」


心理テストだった。

そうして俺がスマホの画面を2人に見せると…


「これ…」


…と、渚が少し笑いながらスマホの画面を俺に見せてくる。

…そこに映っていたのは…


全く俺と同じサイトだった。


「なんだ、まさか同じサイトとはな」

「まぁ、都合もいいか」


そうして俺は心理テストを開始する。

「1問目、あなたの前には5輪の花があります、一つだけ選ぶならどれを選びますか、えーっと、選択肢は…真っ赤なバラ、真っ青なバラ、チューリップ、コスモス、カーネーション、だな」


「私は…真っ赤なバラ…かな」

「私は真っ青なバラね」


「あら、2人とも正反対なんだな、じゃあまとめて結果言うぞ」

「まず…真っ赤なバラを選んだ未来の診断結果は…えーっと、あなたの好きな人はあなたと運命的な出会いをした人です…?」

「な、なるほどね?ま、まままぁ、好きな人がいる人限定の話ってことかな??」


なんかやけに早口じゃないか…?

まぁそう気にすることでもないか。


「そうだな、ってことは未来は今好きな人いないのか?」

「う、うん…!」


「なるほどな、じゃあハズレみたいなもんか、えー、次に渚の結果は〜、あなたの好きな人はいつもあなたの傍に居ます…?」


やけにこのサイト好きな人を押してくるな…まぁ好きな人がいる時は案外当たってたりしてな。


「渚は好きな人とかいるのか?」

「う、うーん、あ、あんまりそんなことは考えてないわね」

「やっぱりこれも好きな人がいる人用みたいね、私たちには何も無いみたい」


渚もなんかやけに早口じゃないか?

それにやけに2人の目が泳いでいるような…?

まぁいいか、そろそろ時間だろう。

「まぁ、ここまでにしとくか」

「次は俺たちの番だしな」


そうして、俺たちは空き時間を有効活用しながら遊園地を回っていくのだった…


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