第54話 社長とタケル...

何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。


何故だ...何故、ミケさんがブラッド・クロウを倒す事を急に辞めると言い出したんだ!?


昨日まで、やる気満々だった。

ドラゴンの爪を使い、剣を作っていた。

ブラッド・クロウと接触したと聞いて、ブラッド・クロウが何か吹き込んできたのではと心配したが、何も無かった。むしろ、ブラッド・クロウへの倒す意気込みが強くなっていた。


そのはずなのに、突然『ブラッド・クロウを倒すことから手を引くわ』と言ってきた。

俺は言った、ミツキの仇はいいのかと、するとミケは『私は、ミツキが死んでないと信じる。それに、クロウが死んでいないと言ってくれた』と言ってきた。


バカなのか?

 冒険者ギルドから、死亡通知が来たんだぞ!!

クロウが、殺した犯人と言う事になっているのに、何故ブラッド・クロウの言う事を聞くんだ。


クッソ!!ブラッド・クロウが何か吹き込みやがったんだな。


それで手のひらを反すとか、尻軽女が!!


ああ...これで、また振出しに戻った。

 また、俺はブラッド・クロウにおびえなければいけないのか。


まさか、ミケさんに何かをして俺がミツキの事を殺したことを伝えたのか?

 まさかな、俺がもし犯人と分かっても証拠がない。逮捕することが出来ない。


「なあ、そうなんだろ!!社長さんよ!!」

「ああ、そうだ。俺の言う事を聞いていればタケルは確実に悲劇のヒーローの立場で居続けることが出来る。だから、これからは俺の言う事を聞け。」

「わ、わかった。」


俺は、こんな重圧に耐えきれず社長に喋った。

 そしたら、自首を勧めて来るかと思ったら、一緒に誤魔化してくれた。それと、ブラッド・クロウの存在も何とかしてくれると言う。


社長は、俺の人気が無くなるとフェニックスギルドに影響が出るからもみ消したい。

 俺も、ファンが無くなり人気者から犯罪者になるのが怖くてもみ消したい。


俺達は、目的が一緒だから手伝ってくれる。


ブラッド・クロウ。貴様さえ現れなければ俺はこんな思いをせずに済んだハズなのに!!


絶対許さねえ!!



***


タケルが、クロウ(佐藤)に憎しみを抱いている時。


フェニックスダンジョンから出て、ホテルに帰ってみると、佐藤がチェックインした部屋に知らない女性が入っていた。今、その女性に佐藤がブラッドクロウと存在がバレそうになっていた。


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