第33話 泥まみれの俺は帰還した。
俺達は、水晶に触れ本当に1階層に戻る事が出来た。本当に、こんな水晶玉を触れる事で帰れるとは...知らなかった。
「ブ、ブラッド・クロウ。ありがとうございました。まさか、テレントギルド所属のシンデレラーズの私達が助けられる立場になるとは...」
シンデレラって、確か69階層挑戦中のパーティーの人たちじゃなかったけ?すげ〜初めて生で見た。
俺はスマホで見るニュース記事でしか見た事が無かったので、顔を見ただけでは気づく事が出来なかった。と言うか、俺たちは、50階層から69階層の19階層下まで、落ちたと言う事か...よく、生きていたな。
俺が、そんな高さから落下した驚きに、驚いていると、エリさんが近づいてきた。
近づいてきたエリさんを近くで見ると、黒髪ショートヘアーの可愛い女性で、『可愛い!!』と俺の方に近づかれた時につい声に出したくなった。サリさんやリリさんも近くで見ると可愛い。それに、白逆塔攻略に一番近いと言われるシンデレラに動画配信のチャンネル登録は300万人を超える超人気配信者でもある。
4人も美少女が居ると、緊張してしまう。
早く、この場から立ち去りたい。
サインでも貰えたらな〜家の家宝にでもなるんじゃ...そんな事を思っていると、質問攻めにされた。
「顔を隠して、一体誰なの?」
「そうよ、サリの言う通りだよ。貴方達は何者なんですか!?」
「リリが知る限りミノタウロスを一瞬で倒す人なんて知らないよ。ですよね、ユリ?」
「はい、私は登録されている冒険者のスキルなどを全部頭に入っていますが、ミノタウロスを一瞬で倒すスキルとレベルをもつ人は居なかったはずです!!貴方達は、何者ですか!?気になります!!」
特にサリと呼ばれる無口そうだった、ロリ体型の子が1番喋り聞いてくる。
こうゆう時、俺はどうやって反応すれば良いのかわからない。と言うか、女性に囲まれた事がなく、言葉が上手く出せない。
「お前たちに、俺達を知る必要はない。」
それに、俺の事なんて知っても面白くないと思うし、俺が『謎の存在です!!』ってなるのなんかカッコイイので、何も教えずに、逃げるようにダンジョンから抜け出しある程度、タオルで泥を落として家に帰る事にした。
帰り道に、気になっていた水晶玉の事についてミツキに教えてもらった。
水晶玉は、どうやらダンジョンから出現するドロップアイテムと現代技術を結集して作られたらしい。どうゆう技術なのかは分からないが、触れると1階層に転送されるらしい。
この技術を使えば、移動が楽になると思ったが、この水晶は、ダンジョンの中しか効果が発動することが出来ないらしい。
それに、水晶玉は貴重で、割れやすいらしいので、シンデレラーズがダンジョンに隠すように置いてあったのは、そういう理由があったのか。
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