第27話 フェニックスギルド〜金〜
「どう言うことなんだ!下級の魔物のドロップアイテムを増やすために、メールを出したはずなのに、ギルドランクが2ランクも下がっているでは無いか!!」
社長は、ギルドランクを見てまた机を叩き怒っている。
「はい...下級の魔物はドロップ率の割に、換金する値段が少ないんです。下級の魔物も狩るようにとメールで通達したせいで、中級魔物などのドロップアイテムが減った事によりランクが下がったと思われます....」
社長の秘書である人が、何故こう言う結果になったのか、内容をまとめてあるタブレットを読み上げている。
読み上げられるにつれ、社長の顔は不機嫌になっていく。
「何故だ?」
「何故と言いますと?」
「何故、急に下級のドロップアイテムの獲得率が下がった」
低い声で、喋って秘書を怖がらせている。
「何故と言いましても...すいません。分かりません。調べておきます。」
「チッ」
と、秘書が自分が言った事に即答できず舌を鳴らし不満を表した。
「もういい、下級のドロップアイテムは諦める。全員を中級と上級のドロップアイテムを獲得する事だけに集中するように伝えろ。そうすれば、少しはランキングも回復するだろう。」
「ですが、そうすると新人など経験の浅い者達は無理ですが....」
「知るか、どっかの強い者とパーティーを組ませて荷物持ちにでもさせておけ。」
「わ、わかりました...」
秘書は言いなりになった。
「はぁあ、使えない秘書だ。せっかくビーダルギルドで実力3位のタケルをスカウトしたはずなのに、ランクが下がっている。これも、無能な秘書のせいだな。タケルは、俺たちのギルドでは倒すことが出来ない魔物を倒しギルドに貢献している。やはり、もっとスカウトした方がいいのか?」
社長は、タブレットを見ながら1人でブツブツと呟いている。
「よお、社長さん。こんにちは〜あの戦闘系の女もいいんだけど、やっぱチェンジで。」
急に、社長室に入ってきたタケル。
社長は、ビックとした。
「はあ!?お前が言った女をパーティーに入れるためにどれだけ金をつぎ込んだと思ってんだ!?」
「怒んなって、俺も申し訳ないと思ってるよ。だから、
「確かに、ドロップしたら1本80万だったな。まあいいだろ、ちょうど、見つけた女が戦闘系で、ちょうど良いやつ見つけたから、待ってろ。あと、お前は、動画配信をサボるな。いいな。」
「分かったよ〜じゃあ、期待していますよ〜社長さん」
「ああ、お前もダンジョンの40階層のボスドロップアイテム期待しているぞ。」
タケルは、新しい女性が手に入るとルンルンで出ていった。
「戦闘系の女か...アイツが良いな。確かデビルギルドで見つけた〜名前は犬塚ミツキだったか...」
社長は、タブレットをスクロールしながらメンバーを見ていた。戦闘系の可愛い女性をたまたま見つけていた。デビルギルドと交渉し、制御不能なスキルを持っていると言われたが、社長は大丈夫と言い犬塚ミツキを手に入れタケルのパーティーに入れた。
「まあ、アイツは可愛ければ誰でもいいだろ」
社長は一段落して、椅子に深く座った。
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