第12話 リュックも重い

早速、庭にあるダンジョンに向かった。

最近分かったけど、このダンジョンは4階層もあるみたいだ。

3階層に行こうかとも思ったのだが、さすがに実力不足かもしれないので、もう少し1~2階層で魔物をかろうと思う。


だから、この依頼を達成し終わったら3階層に足を運ぼうと思う。


「グギャアアア!!」

「早速ゴブリン1匹目!!2匹目!!」


次々と、1階層に生息しているゴブリンを狩り続けている。

 ゴブリンを狩るごとに、ゴブリンの布を手に入れることが出来る。ゴブリンの布はエコバックではなく、大きめのリュックの中に入れて進んでいる。


ーーー流石に俺もあの指が痛い思いはしたくない。


俺は次々にゴブリンを狩るのだが、第三者目線からすると一方的な虐殺のように見えるだろう。

 

今まで、順調にゴブリンを倒していたのだが、30匹程度倒したぐらいからゴブリンの姿を見かけにくくなった。

 多分だが、ダンジョンから出現する速度より早くゴブリンを倒してしまっている。


あと、20匹ぐらいでゴブリンのドロップアイテムが依頼の量に達するのだがな...

 まあ、そこは仕方がないので、コボルトが居る2階層に向かった。


「グルルル」

「うりゃ!!」

「グギャ!!」


コボルトも、魔剣で倒していく。

 コボルトは最近狩り始めたので、ゴブリンのように狩りつくすと言う感じにはならずに、目標の50個の魔石を手に入れることが出来た。

コボルトを狩った後に、一階層に戻ると、ゴブリンがまた出現していたのでゴブリンを狩りちょうど目標の50個に達することが出来た。


だけど、俺みたいなドロップアイテム増加するようなスキルがないと、確かにドロップアイテムを集めるのに時間がかかったかもしれないな。

 

「ふう~おっも...」


ダンジョンから出て、リュックを地面に置きそう呟いた。

 リュックは、大きめの物を買ったはずなのだが、ドロップアイテム100個はリュックでは収まりきらずに、リュックのチャックが閉まらずドロップアイテムが今にも零れ落ちそうだ。


「さっそく、連絡だ~」


俺は、ドロップアイテムが入ったリュックを家の中に入れて初パソコンの前に座った。


『ゴブリンとコボルトのドロップアイテムを50個づつ合計100個を集めました。明日、冒険者ギルドに行って引き渡します。』


と言う文をメールで送って、数分後返信が来た。


『え?依頼して1日も経ってないのですが...本当ですか?』


早くドロップアイテムを集め終わったからか、本当に集め終わったのか疑われているようなのでリュックにあるドロップアイテムを写真に撮り、送ると信じてくれた。


『え、あ...え、ありがとうございます。すぐに欲しいので、明日冒険者ギルドに13時頃待ち合わせでお願いします。』

『分かりました』


後は、リュックの中に入っているドロップアイテムを渡せば初依頼完了だ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る