第6話〜フェニックスギルド〜
社長に呼ばれた、タケルは社長室のソファーで寝っ転がりながらスマホをいじり社長の話を全く聞く気のない態度でいる。
「おい、タケル高い金でお前をスカウトしたんだから、その分働いて貰わないと困るのだけど?」
「はいはい、社長さん大丈夫です。俺は、ビーダルギルドでも実力が3位を誇った男ですよ。こんなランキング56位のフェニックスギルドに俺以上の実力なんて居ないだろ?」
「ま、まあ、そうだな。」
「でしょ!!」
社長は事実なので、否定することが出来なかった。
実際にスカウトされて、ギルドに入って初日でボスのドロップアイテムを手に入れてきた。
それも、1人で....普通は、4人のパーティーを組んで倒すのがセオリーなのだから凄い。
「あの、え〜っと、そうだ。佐藤っていう人も俺の腹パンたった1発で悶えてたしな。」
タケルは目をつぶりながら、誰だったかを思い出した。
「あいつは、ただ弱いだけだ。あいつのスキル運がそれなりに使えたから今まで雇っていただけだ。お前をスカウト出来たから、要らない奴を捨てただけだ」
「へえ〜社長さんも優し〜」
「だから、タケル。ダンジョンに行って魔物を狩ってドロップアイテムを取ってきてくれ。あと、最近配信サボっているじゃないか。配信もサボらず毎週あげろ。お前は有名配信者だ。お前の印象が悪くなると、ギルドの人気がなくなる」
社長は近くにある机をドンっと叩き威圧的にした。
「え〜だって〜可愛い女性が〜一緒にコラボとかしてくれないからやる気出ないし〜ダンジョンだって俺に着いてこれる人が少ないからやる気がでねえんだよな〜」
威圧的に言われたタケルだが応えていない様子だ。
タケルはスカウトされて少しの間は言うことを聞いてダンジョンや配信など頑張っていた様子があった。
しかし、それ以降はダンジョンには行かないし配信はサボると段々と堕落していった。
今は、何もせず女ばかりそうだ。スカウトで貰ったお金で豪遊しているらしい。
社長はため息をつきながら、タケルの条件を飲むことにした。
「わ、分かった。可愛い女性とか付けるからダンジョンで討伐と動画配信をしてくれ。俺のギルドの評判が悪くなってしまう」
「分かりましたよ。社長さん。社長さんの頼みじゃあ言うこと聞いてあげますよ。俺だって、このギルドが潰れたら俺のイメージに傷がつく。それに、お金も無くなる頃ですしね」
「わ、分かった。」
タケルは、社長の肩をポンポンと叩きお願いしていた。
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