魔王の幼馴染は最強の人形使い〜小説の脇役令嬢、魔王の幼馴染になり生き延びる〜

ちーずけーき

第1話 プロローグ




私はリーシャ・スカイ

魔王国のスカイ伯爵家の令嬢です

一応魔法は人形使い

今の気分一言言っていい?

むっちゃ気分悪い



「リーシャ、今日からお前が仕えるテオバルト様だ」



我が父、セバスチャンが私の頭をよしよしと撫でる

あ〜もうヤダ

そう、私の目の前にいるテオバルトは前世で私が読んでいた小説の黒幕、魔王なのだ

だが私達はまだ8歳

まだ間に合うと信じたい

何でかって?

それは私が後4年後でコイツに殺されるから



「殿下、よろしくおねがいします」



ペコリと頭を下げてテオバルトに挨拶をする

テオバルトはまだ幼くても黒髪赤目の美少年だ

将来モテるだろうなぁ



「あぁ」



生意気やなコイツ

私は抱いていてた熊のぬいぐるみを魔法で自我を埋め込む

そう、今日持ってきたのはベア自動型会話機パート8なのだ!

結構強いんだよ?



『ウィーン...‥ガガガ...‥ギッ...‥‥‥‥‥起動しました』



バコンとベア自動型会話機パート8は私の腕から抜け出しテオバルトを殴る

そう、なんと言ってもベア自動型会話機パート8は凶暴なのだ!

私はベア自動型会話機パート8の攻撃力を調整しながらテオバルトにベア自動型会話機パート8を手渡しした



「つまらないものですが、殿下へのプレゼントとして作りましたのでどうぞ受け取って下さい。殿下がいつどんな事をしてもこのぬいぐるみは貴方を友達としてみてくれる私の最高傑作ですわ!(訳:受け取れ、そしてこのぬいぐるみからは逃れられないぞ、小僧)」



「...」


私の丹精込めて作ったベア自動型会話機パート8を渋々受け取ったテオバルト

ふふふ、私が死ぬまでの間ずっと虐め殺してやる

ブスに殺られたら悔しいけど今の私はトップアイドルなれるんじゃ?ってレベルに可愛い容姿だから許せるよね!

因みに私は強力な人形使いだから人も操れるのよ



「すみません、殿下。我が娘が失礼なことを!」



私の頭を無理矢理下げさせてセバスチャンは必死に謝る

私より弱いのにこんな心配性で行きていけるのかしら?



「よい」



くっそ偉そうにテオバルトが言う

でもさ、熊のぬいぐるみ抱いて言うセリフじゃないぜ?

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魔王の幼馴染は最強の人形使い〜小説の脇役令嬢、魔王の幼馴染になり生き延びる〜 ちーずけーき @04110411

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