ロックドダイアリー ☆☆

【ロックドダイアリー】https://kakuyomu.jp/works/16816927861983265060

(総文字数3209字)


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あらすじ

 とある女性の鍵付きの日記帳。そこに記されているのは普通の独身女性の、普通の日常。ところが、その内容は日を追うごとに不穏な内容になっていく。

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 これも2022年のKACに寄せて書いた物語です。読み返してみると、星新一に影響を受けてるなーって思います。


 岡田斗司夫が言っていました【あらゆるジャンルの最高傑作は、その人が13歳の時に触れたものの中にある】と。私なりの意訳ですが。

 人生における最高傑作って、当然人それぞれに違う訳ですが、小説なら小説、マンガならマンガで、13歳の時に最も心を揺さぶられた作品が、その人の中でもの凄く大きな存在になる……みたいな事を言っていた訳ですね、彼は。


 そして、私が13歳の時にドハマリしたのは星新一でした。中学校の図書館の彼の文庫を次々に借りては読んでいましたね。それがこの歳になってもしっかり影響を受けているというのはホント、スゴイことです。


 もちろん、星新一さまの作品にはまるで近づけていませんが、時折頂きます「星新一の作品を読んでいるようでした」みたいなコメントは本当に嬉しいものです。


 また、書き上げてアップロードしてしまった物語はもう、作者の意図どおりに読まれなくてもそれが小説というもので、読者それぞれの解釈こそが正解ですし、正解は読んだ人の数だけあると思います。ですから、性根の美しい清く正しい読者が読めば美しく輝く物語も、斜に構えて文句を垂れがちな読者が読めばそれは多分に毒を孕んだものになる。

 星新一はシニカルな目線で当時を切り、また冷徹で論理的な分析で未来を予知するかのような物語を書いていましたよね。そして、それが故にしっかりと毒を孕んだ作品を多く残していますね。


 私はそんな彼へのリスペクトがありますから、毒という成分は作中に入れたいんですね。この【ロックドダイアリー】にもしっかりと毒を込めたようです。


 小説に毒成分はあった方がいいですよね。それも、万人には気づかれない毒が。読者の三割くらいが『毒だな』と気づく位の毒がいいな、なんて思いますね。そういう意味で、この物語は浅いっすね。



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 それでは聴いてください。

 石川さゆりで【天城越え】

(良かったら、YOUTUBE等で【石川さゆり・天城越え】と検索してみてください)

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