神たらし、与太バナシ ☆☆☆

【神たらし、与太バナシ】https://kakuyomu.jp/works/16816927861531824859

(全四話+あとがき 総文字数10000字程度)


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あらすじ

 これは作り話じゃありません。これは、とある男が実際に体験した事を、本人やその周りの人間から私が聞いて、それを脚色なく書き起こしたものです。

 私はこの中に書いたストーリーをトレースしたようなものを、私のオリジナルの物語として書く事は出来ません。それは著作権がどうとかじゃなくて、『こんなにもご都合主義的な展開、恥ずかしくて書けないよ』って気持ちが大きいです。

 だけど、ご都合主義もなにも、実際に彼が体験した事ですからね。事実は小説より奇なりと言いますが、小説ではこんなにもご都合主義な展開は書けないんですよね。『事実は小説より奇なり』という言葉はそういう意味で至極真っ当で当たり前な訳です。そして、事実ってのは時に奇想天外なものでありまして……。

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 世界には色んな人がいますよね。スゴイ人や情けない人、カッコイイ人やカッコ悪い人、恵まれた境遇にいる人や恵まれない境遇にいる人、日々生き生きと生きてる人や毎日を辛そうに繰り返している人……。いろんな人がいますし、どんな生き方が偉いとか偉くないとかじゃないと思います。


 でも、私は彼に出会った事で『もしかしたら、人の営みというものを神々がエンタメとして見ていて、神々を楽しませるような生き様の人間には、奇跡のような偶然が神々によってもたらされるんじゃなかろうか。ならば、神々に面白がられるような生き方をするのがいいんじゃね?』みたいな事を思いついたんですね。

 世間一般のスゴイとかカッコイイ軸じゃなくて、生き生きとやりたいことやって、それがことごとく普通じゃなくて、なんらかの枠に収まらない感じで生きるのってめっちゃいいんじゃない?みたいな。


 あぁ、ここまで神、神と書いていますが、私は法事で南無阿弥陀仏と唱えて、正月には神社に行って、クリスマスには「メリークリスマス!」って言ってケーキを食べるような普通の日本人です。ここに書いている神とは八百万の神々って感じですね。フワッとしたなんかスゴイ存在としての神をここでは神と書いています。


【神たらし】とは私の作った造語でしてね。コイツについては本編を読んで頂きたいのですが、なんと言いましょうか、主人公感のある人ってたまにいますよね。いや、人間誰もがその人自身の人生の主役、主人公に違いないのですが、そうじゃなくて、大作映画の主人公みたいな人。キャラの濃すぎる人っていますよね。そういう人に出会えるというのは物書きにとってはサイコーの経験だと思います。私は彼と出会えて本当に幸運でした。


 あぁ、私は上記のあらすじで彼の体験談は「ご都合主義展開過ぎる」と書きましたが。考えてみりゃ、小説のとっかかりには何らかの運命的な偶然があるものですよね。運命的な偶然というとっかかりがあってこそ、物語は始まるものです。そして、小説を書く時には一つの偶然の後には必然を重ねないと薄っぺらくなりがちです。偶然に偶然が重なるように見える時でも、その裏に必然性がしっかりないと物語にリアリティや厚みが出ません。

 そう思い直すと、上記のあらすじは誤りですね。彼から聞いた話は割と必然の連続で成り立っていましたから。

 ほんでもって、彼から聞いた話の骨子、そしてそのバックグラウンドに横たわる必然を咀嚼し私なりの解釈や理解をした事が、現在の私の物語作りの血肉となっているのかも知れません。あらすじで失礼な態度をとってゴメンよ、クラハシ君。


 っと、自分が書いたものを自分で薦めるのも難しいですが、自分で書きはしたけど内容は全部聞いた話というものを薦めるのも難しいですね。今日も随分乱雑な文章になってしまいました。


 では、今日はこんなところで。



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 それでは聴いてください。

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