10thbot(テンス)と11thbot(イレヴンス)。

う〜〜ん、と、再び巨大基地内を大音量が谺した。学校、病院、老人施設等を兼ね備えた近未来型都市は再びパニックだ。案の定、トイレを切り上げて司令室に駆け込んで、今度は一体何物だっつと!?大佐が3Dマッピングを見ながら、こりゃぁつ大変だ!基地のど真ん中に突っ込んできますよっ!と言った。同刻基地内にある、全対空砲火は、火蓋を切った。謎の丸い球体は、我が軍のミサイルを平気で受け止め、そのまま病院に突っ込んだ、当たりの惨状は司令官の思った通りだ。謎の球体は静かに開き出し、コクピットから出てくる人型のにんげんは、人あらずの化け物だ。ユリーカがここまで開発が進んでいるとはと、絶句し、ベルトをしっかり締め終わった司令官はすでに民間人に被害が出たことに、殺さずの誓いがと大変無念していた。ユリーカがLINE MUSIC社の人工知能液状化型ヒト型兵器ですっつと、唸った!敵のヒト型兵器は体内から触手のように先端を尖らせ周囲の人達をさらに襲い出した。セブンスはまだだめだと判断した司令官は、とにかくテンスを急行させろとユリーカに言ってワープさせた。テンスは敵と対峙した瞬間に懐にダッシュで潜りこむ様にして思いっきしの蹴りを入れた。敵は数メーターぶっ飛び民家の壁に衝突した。敵の開発に成功した人型兵器は、我が軍も力を注いでいたが成功とまでいかず、こちらが戦力を投入したテンスは、生身をテクノロジーで改造した強化人間だ。司令官は自分の力不足を謝意するように戦闘の勝利を祈った。舞台は1vs1だっ!テンスは、感情のない敵の兵器に対して終わりのない恐怖を感じていた。敵はすぐに駆け出して襲いかかり、身体中から先を尖らせ、刺すように襲っていたが、テンスは戦闘予知で難なくかわしていた。しかし避けど避けど隙間に間髪入れるパンチやキックは、液状化型には全然効かず、案の定、疲労困憊だ。テンスはとても正義感が尊い青年だった。新數焉獄門天変瑞と唱え、我が身を呪わせた。唱えると共に3秒のカウントダウンが始まる。戦闘予知を無くし、無限の速度が身体を後押しする、残り2秒。敵の人工知能が計算を始め、テンスの速度を捉え一刺しにする、残り1秒。串刺しにされたテンスが鎌状のものに、おそらく首を狙われた時、テンスは力を入れ一言言った、くたばれぇ...と。円柱状の獄火が、いつまでも天に昇った。作戦終了。テンスの尊い命を犠牲ににした、任務遂行後、基地内は懸命な救助作業に追われた。司令官は現場で多少汚くてもいいと、瓦礫の下に残っているだろう生命というものに、インスピレーションを感じながらありったけの放水を指示した、現場の惨さというものに司令官は、慣れていなかった。獄円柱に近づいた司令官は、えぇっつっい!あちぃあちぃと口にしながら気張り、一呼吸おいて獄円柱に入って行った。あったあったと獄円柱から素っ裸で出てきた司令官は、ブラックチップなるものを大切そうに握り、「戦闘データの解析及び...」とぶつぶつ言い、通信システムを使って、ある場所に連絡していた。現場に祈り、ユリーカに任せて、司令官は消えた。と、再び現れた司令官の場所は、地面深くの衛生室だった。新品の服で仕立て上げた服を纏い、よろしく頼むと言を受けし場所に待機していたのは、11th.イレヴンスだ。イレヴンスは天才脳神経外科だ、そしてその好奇心溢れた経歴も司令官をそそった。大学工学部を卒業、臨床工学技師の学校に入りなおし、その後医学部を卒業した珍し好きな、酒とタバコが大好きな、白い歯をした、ショートカットな女性だ。その女性は脳と体内臓器、関節等を調べるのが趣味で、それを生業としていた。ブラックチップを受け取りすっんごぉぃと興奮していた。イレヴンスは絶対に上手くいく!と、テンスの脳に埋め込まれていたブラックチップの損傷を顕微鏡で確かめ、データだけを抜きとることに成功した様子で、隣にある液体カプセルを見て、司令官繋ぎますよっ!と言った。司令官は左手で、毛根から毛が生えてきているのを顎で愉快そうに撫でながら、よろしくどうぞと言った。モーター音が聞こえ始め、電灯が案の定ちかちかした、よくある風景と一緒で、そう。再びテンスは復活し、我々もついに次世代の兵器を手に入れることに成功した。しかしテンスはとても憤怒していた。司令官はなんとなくその辺を理解していた。先の対戦でぼっくぅはかぁくうっご!というのを決めたんでっすよぉっと、なんで蘇生させたんですか?ぼぉくぅっはもうちょっとで天国行きの切符を持って改札口を通過するっとっころだったんですっよと!と唸った。司令官は、ポッケットからメモ用のきったない紙とペンで、指をベロでめくり破り捨て、天国行きと書いてテンスに渡した。途端、テンスは触手を突きつけ、このっ、うんこ野郎っと言って足早にさって行ったが、まぁ怒るわなっと、...あっ。救出をと。作戦会議室で咽び泣いているところを司令官に説得され、正当防衛を回避した、テンスは。絶対に殺すっと、救助任務に当たっていた。瓦礫をひっくり返し、伸びた触手を砂の下でお椀型に丁寧に盛り、外界にぶち撒け、最短効率で複数の救助者を演算しながらテンスは尊い正義感で救助していた。司令官は人類はついに神というものを作製し、すんごぉっと。テンスの救助作業の動というものを注意深くチェックし、右に立っていたイレヴンスに量産体制はと?非常に簡単です!と、司令官の方に向きなおし、首を横に傾け、目を細め可愛い笑顔で返した。セブンスの容体はと?ユリーカはリハビリが終了し、完治はしていないですがと。ユリーカは司令官の最近の様子に感情の抱擁さというものが抜け、ただ的確に指示してくる機械的なものを感じ、勝利に飢えた絶対的な覇権者的な何かと殺意を感じはじめた。...悪いことがなければいぃと。セブンスの容体を確認し、出撃準備だと。...対空砲を改良し、ただ目的のみに忠実に任務を果たす、感情のない、他のbot達とは絶対的に違う、人工知能液状化型ヒト型兵器、armペッパーを注射器のような尖った先端を装備させて、大量生産中だ。同終日、司令官はオシュレットの無いトイレに籠り、LINE MUSIC社の総攻撃大戦を想定し、肘を組みながら、けつに力を入れ、くせぇくせぇと、27日以降の「運命」というものに賭けたっ!司令官、朝ですよと。ヒーローでゆるりと起き、爆睡していたのか、あくびをしながら、手を上におおいに伸ばし、おはよう♪と、気持ちよさそうに寝ていたであろう姿を確認して、どうですか体調はと?。いいねぇ!しかし緊張感と期待と不安とやけくそ的な感情もある。最終決戦に転がるとしたらそろそろだ、こちら側からは急襲しない。気持ちのいい朝だと、曇天の空のしたでお目覚めの2本吸いをしていた。ユリーカは約20年苦楽を共にした中年太りの新井一也を見て、任務遂行の為ならと...どうっしようかなぁ?と腹底からくるニヤニヤを司令官に見つからないように、楽しくてしょうがない様子だ。台風が近しいと知った日に、司令官はテンスに呼ばれた、どれどれっと。作戦会議室に後ろ向きで座っていたテンスを発見した司令官は、お待たせと言い、テンスが立ち、こっちを振り返り立ち話は始まった。先日の救出任務を無事終え、感謝されましたよと。テンスの表情は暖かい。身長173cm、体重64kg、ぱっちり二重の笑顔が素敵なテンスは、高校2年生の、男性に興味のある、おしゃれなイケメン青年だ。...中には地に頭をつけ、涙ながらに感謝する救助者。お金をくれた人。そして救助中の暖かい応援。また、救助完了後の大歓声。老若男女から届く感謝と応援。司令官、僕は任務というものに目覚めましたよっ。司令官は上がる口調で、あぁ、と言った。明日以降どうなるかわかりませんが、大戦が始まるからには、この基地内の住民達ぐらいは守ろうと思っています。司令官のことは正直に言うとまだ嫌いですと、テンスはポケットから新しいメモ帳を出し、綺麗な紙とペンで、指をベロでめくり破り捨て、地獄に堕ちろぉ‼︎っと書いて、司令官に渡し、足早に作戦会議室から出て行った。渡された司令官は目をポケーっと遠くを見ているのか、数年ぶりにその動を表し、脳内の演算がオーバーヒートげだった。


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