20話
〇●〇●????視点〇●〇●
「オラ!テメェーらみたいな畜生はそこで這いずってるのがお似合いなんだよ!ギャハハハ」
そう言いながら私を殴る
私は抵抗できずただ殴られるだけ....
なんでこんなことになってるんだろう
気が付くとここにいた。周りに見知った建物も匂いもない...
私のご主人はどこに行ったのだろう...
あれ?ご主人....って誰だろう....
不意に脳裏をよぎるのは温かい手。安心する声....
毎日ずっと一緒にいたあの人は...一体....
『'%$%$=.....』
駄目だ...
思い出せない
激痛が体中を襲いさらには何日もご飯を食べていないのか空腹すらも体を襲う。もう気を保つことさえ危うくなっている。
気が付けば男は居なくなりあたりは暗くなっていた....
あぁ....私もう死ぬのかな....
そんなことをかすれゆく意識の中で考えてしまう....
もう眼もまともに開かない...そんな時
本人でも無意識に声が出る
「まことぉ~....助けてよ...」
そこで完全に意識が途切れた
・
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「僕の名前は'%$%$=これからよろしくね」
そういい温かな手で私をなでる....
この人のそばにずっといたい。
ほとんど何も覚えていないのにそれだけは鮮明に覚えてる
この人は誰なんだろう....
会いたい!....もう一度あの人に、あの温かな人の下に
そんな強い思いを感じた
瞼を開けるとそこはあの場所ではなかった体中にあった痛みはなくなっていた
「あ.....れ」
「おや、目が覚めたのですね」
「.......」 クゥ~~....
何故か分からないけど顔が熱くなるのを感じる
「体の痛みはなさそうですが.....おなかはすいているようですね」
そう言いクスッっと笑った後すぐにいなくなった.....
あの人は誰なんだろう....
しばらくするとさっきの女性じゃない足音がする...
あれ、この足音.......
コンコン...「入るよ?」
そう言うと扉の開く音と共に男の人が入ってきた...
「あ.....あ、あぁ....」
何故か涙が溢れる....
なんで.....なんで、なんで!
私はこの人を知らないはず.....記憶だってない...
気づけば手を男のほうへ向け自分の知らない何かを求めていた
「え?え、えぇ......なんで泣いてるの?泣かないで?もう大丈夫、大丈夫だから....」
戸惑っている彼は私へ近づきゆっくりと私の頭を優しく...優しく撫でてくれた。
あぁ...このぬくもりだ....この人なんだ、この人があの夢に出てきた人なんだ。
〇●〇●ユリエラ視点〇●〇●
「アムールさん、これどういう状況ですか?」
ジト目で女の子にくっつかれているアムールを見る
「俺に言われてもわからん。むしろ俺が聞きたいくらいだ。俺の顔見てから突然泣き始めてなんか撫でて欲しそうにしてたから頭撫でてやったらこうなった」
この人は本当に....
「....はぁ、もういいです。それよりその子の名前は?わからないままでは日常生活で何かと不便でしょう?」
そう聞くとアムールはアッ!と声をあげた
あなたという人は....
「その反応は....すっかり忘れていたようですね。というかマコトさん?のことについても聞けてないんしょう....」
「し、仕方ないだろう....初手であんなに泣かれたんだ聞こうとしてたことも頭からすっ飛ぶだろ」
はぁ.....
この人は
この日ユリエラは何度目か分からないため息とともに『この人は....』と短時間でアムールという人への見え方がかなり変わったのであった
🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
ぜひコメントください!!(*‘∀‘)
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