15話
♦♢♦♢ギルド前♦♢♦♢
キ~~.....ガシャン!
油刺したほうがいいんじゃないか.....
というか酒くっせぇー‼
もう夕方だから飲んでても不思議じゃないけど.....
どうにも酒の匂いがダメみたいだ。成人しても飲むことは滅多にないだろうな
そう考えつつクリューズの後ろを歩いていると周りの冒険者が誠に視線を向ける
し、視線が痛い....
変に注目受けちゃってるか.....
そんなことを考えている誠をよそにクリューズは受付をしている女性に話しかける
「すまないがギルマスと話せるか緊急なんだ」
「少々お待ちください。今確認します」
受付の女性が奥へ行く
「ギルドマスターってそんなにホイホイ会えるもんなのか?このギルドで一番偉いんだろ?」
「普通はな、だけどある程度ランクがあれば緊急時面会することができるんだ。そうじゃなくてもたまにこのフロアに来て談笑してるぞすぐに補佐の姉貴に連れ戻されるがな」
「それは上に立つ人間としてどうなんだ.....」
「そういうところがウチのギルマスいいところなんだよ
」
そういうと豪快に笑いだす
そんな会話をしているうちに受付の女性が戻ってきた
「ギルドマスターは今なら手が空いているそうなので会議室へ行ってください。そこでお待ちしています」
「そうか分かった」
ギルドマスターってことは相当の実力があるんだろうな....
会うのが少し楽しみだ
誠はそう考えながら少しソワソワし始めた
♦♢♦♢会議室♦♢♦♢
「さて、ではお聞きしようか。何があったのかな?」
出迎えてくれたのは眼鏡をかけた若いお兄さんだった
しかし、まとっている雰囲気が常人のそれとは格別だった...
なんというか、隙が無いって言葉が妙にしっくりくる
そんなことを考えていると隣でクリューズが一連の内容を話し終えていた
「なるほど....そんなことがあったのか.....」
「正直アムールがいなかったら俺たちも危なかった」
「そうだね。.....ところであなたはまだ冒険者登録してないようだけど。ジャイアントオーク討伐の証拠として死体をギルドで買い取らせてくれればギルドマスターの権限でランクCからのスタートにすることができるよ。本来は規定に反するんだけどね。ジャイアントオークを単独討伐するその実力はAランクからでも十分行けると思うのだ。流石にこれ以上の特例はできないけどね」
「え?いやFランクからのスタートでいいんだけど」
「ランクが高ければ報酬の高いクエスト受けられるよ?」
「ジャイアントオークの死体はどこにおいておけばいい?」
「おい!?さっきと言ってること違うじゃねぇーか!」
うるせぇ!こっちのほうが都合がいいんだよ
どうせなら目標があったほうがいいその目標のためにはランクが高いほうがいい
「あはははッ!面白いね君。それじゃあまた明日来てくれ。冒険者タグとジャイアントオークの報酬金をその時に渡そう」
「わかった。それじゃあ手続き頼む」
「あ、それと君のジョブを教えてくれないか?手続きにどうしても必要なんだ」
「僕のジョブはモンクだ」
これは馬車で考えていたことだけど拳聖なんてジョブを明かした日には何が待っているかわからない。なら別のジョブを予め決めておく必要がある
拳聖に一番近いジョブを文献で探して見つかったのがモンクだったのでこれにしたのだ
「わかった。モンクのアムール君だね」
「じゃあ、俺の報告も終わったしもう暗いからな俺たちのハウスへ案内するぜ」
「あぁ...頼む」
こうしてギルドマスターへの報告を終えクリューズの案内の下クリスターズのハウスへ行くことになった.....
なんだかそんなに関わるつもりなかったのにこいつらのおしが強すぎて気が付けば了承しちゃてるし.....早いうちに拠点でも移すか....
したない間にパーティーメンバーとかにされてそうで怖い
🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
ぜひコメントください!!(/・ω・)/
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます