拳聖の異世界世直し道中
神無月 瑠奈
1章
1話
「よーし、じゃあ準備はいいな?それじゃあ始め!」
そういって模試の公共倫理が始まった......
本来僕はここにいなくてもいい。なら何故僕がここにいるかって?それは遡ること数か月前.......
........
「やっぱり、国公立受けるなら今から社会系の科目も受けてたほうがいいよな!」
そういって意気揚々と学校のc〇romeを利用し申し込みをした。
「これでもう大丈夫だ!」
.........
何が「大丈夫だ!」だ!全然よくないよ⁉
倫理なんて授業でとってないから全くわからないし ポキ!
おっといけない力を込めすぎた......
「はぁー.....」
本日何度目かわからないため息が出る。
この教室に残っている人といえばうちの学年2トップの八咫君と田中君だ。そして、監督官をしている英語の教師をやっている古村先生だ。
やばい、問題で何を求められてるのかわからん。もう寝るか落書きするくらいしかすることがない.....
あーー、家に帰ったら今度する募金活動の活動内容をまとめないと.....それに、来年度ある文化祭のオープニング動画のことも考えないと....
やることがいっぱいだ。
そんなことを考えながら机に突っ伏していると急に体を浮遊感が襲った.....
そんな浮遊感は数分間続いた。
が急に浮遊感は消え重力によって地面に顔からダイブした。
「ぐふ....」「ごは!」「うぉっとと....」「ぶふぅッ!」
反応はそれぞれさっきまで体重を前向きにしていた優等生二人は前のめりに倒れ、先生は浮遊感の喪失にバランスを崩しよろける。
起き上がり周りを確認しようとして膠着する。
「君たちが勇者様だね?」
何言ってんだこの無駄に豪華そうな装飾したデブッたおっさんは偉そうに....
「はい!そうです!!」
一番に答えたのは古村先生。しかもいい年した大人が目をこれでもかと輝かせて....
何やってるんですか先生.....
「はぁ....ってことは僕たちは異世界に召喚されたってことですね?」
流石ナンバー2というべきか田中君が答える。....しかし...
「田中君ってラノベとか読むんだww」
「うるっさい!!たまたま友人に勧められて読んだだけだ!」
僕が思わずそうつぶやくと田中君が間髪入れずに突っ込んできた。
「あぁーー、ゴホン!」
でぶったおっさんの横に立っていたおっさんとは対照的にやせ細ったモノクルをした男が血管を浮き上がらせわざとらしい咳をした。まぁ、この後出るであろう言葉は言われずともわかる。それは....
「お主らが勇者か。」
ほらきた!
なんだこのテンプレな展開は.....
そこからはひたすらテンプレな説明が入る
・魔王軍と戦争をしている
・戦力も徐々に削られもう後がないこと......etc.
「というわけで我々を助けてほしい。頼む」
そう言い頭を下げる国王だがこんなのうさん臭くて信じられない。
どうしようか迷っていると
「わかりました。そういうことでしたら国のために私たちが魔王を打倒しましょう」
横から躊躇なく快諾したのは僕ら生徒ではなく試験監督をしていた古村先生だった
「あぁ!困っている人を見捨てるわけにはいかない!」
.....は?
「その通りです!」
はぁ!?
ちょいちょい何考えてんるの?
いかにも怪しいじゃん!絶対乗っちゃダメな系の船に乗り込もうとしてるじゃん!
しかし、他3人は何かに憑りつかれたように国王の言葉を信じてしまっている。
🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
ぜひ読んでみてください!!(^^)/
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