エナジードリンクで未成年者が酔っ払ってんじゃねえよ

前てんパ

割とうぜぇ

煽りあおりじゃんけんしようぜ?」


「なんだお前。」


 今、カラオケに親友である和人かずとと一緒に来ているのだが、次の曲をと思い、機器に触る直前に、話しかけてきた。


 俺は急に理解できないことを言ってきたために少し口調を荒げ対応する。


「まあそういうなって!煽りじゃんけん、知ってるだろ?」


「いや、知らんわ。なんだそれ」


 呆れながらも俺は和人聞いた。


「そりゃあ、煽って相手の情緒を乱した後にじゃんけんするんだよ。そんなこともわからないの?」


「もう始まってるのか?このすっとこどっこい。」


 俺はちょっとイラついた。


「ちょーっと!それじゃあただ罵ってるだけでしょ?つまらない男だねえー!」


 腹を抱えて大笑いしている和人を睨んだ後、次の曲を選ぶため、機器を操作する。


「レギュレーション違反ってやつだアッハッハ!」


「うぜぇ。いつにもましてしつこい。どうした?なんか拾い食いでもしたか?」


 まあ十中八九理由はわかるが……


「何言ってんの?拾い食いなんてしないよぉー。これだよこれ!エナジードリンク!ヒャッハッハ!」


 こいつは実質的にエナジードリンクとかカフェインが入ったものを飲むと酔っ払いのダルがらみのような感じになるからだ。


「エナジードリンクで未成年者が酔っ払ってんじゃねえよ……流石に他のやつにはやめとけよ?」


 にっこりと笑みを浮かべ、すっごい気持ち悪い笑みになる。


「しねえしねえ!お前とだけだよ。ダッハッハ!いやー!それにしても、その意味合いはお前にならしていいってぇことだよなぁ?俺にだけってか。アハハハ!おもしれえ。」


 うっぜえ……まあ、こいつ放っておいたらこっちの不安がすごいからな。安易に人前に出せない。


「うっぜぇ」


「ダッハッハ!ウザイかー!そうかそうかー!」


 そんなこんなで沢山歌ってお互い帰って行った。

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エナジードリンクで未成年者が酔っ払ってんじゃねえよ 前てんパ @maetenpa

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