第35話 笑顔で生きる
最後まで彼女は笑顔だった。彼女は病気でこの世を去った。俺はその悲しみの中で酒に溺れた。自分の無力さを呪った。そんな時、彼女から手紙が届いた。死ぬ間際に期日指定で投函したものらしい。そこには『私の分まで笑顔で生きてね』と記されていた。俺は涙でくしゃくしゃになりながら微笑みを作った。
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