第11話 ノートの切れ端

上京するにあたり、実家の荷物を整理していたら、高校の時のノートが出てきた。パラパラと見る。真面目に板書をとっていた自分。堅物だったなあ。でも、最後のページは角が破られていた。「あっ」と私は思わず声を上げた。好きだった隣の席の彼と小さな文通をした日々の事。明日、彼の元へ行くのだ。

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