チーム クライム

タコミミ

第1話

 僕の名前はゴールド。情報提供屋である。もちろん、ゴールドというのは偽名である。

 情報提供屋とは、調べてほしいと依頼されたものは調べ尽くし、必ず果たすという職業である。調べろと言われたら調べるし、殺せと言われれば殺す。

 あ、ちなみにいうのを忘れていたが小学6年生だ。よろしく。


 依頼があるので、今日も学校が終わった後に早速調べに入る。

 依頼は久しぶりの一般人からだった。

「俺の友人が殺し屋かもしれない。そいつとはもう縁を切りたい。殺してくれ。」

という内容だった。ったく、そういうのは殺し屋に言えよ。

 僕はその殺し屋の情報を聞き、すぐに殺し屋を見つけることができた。しかし、その瞬間僕は驚いた。

 そう、殺し屋の姿が子供だったのだ。

 調べ間違いか?それとも、本当に子どもが殺し屋を…?と思いながら、愛用している狙撃銃を構えた。

 だが、僕と同じ小学生で犯罪者は見たことがなかったので、殺す気がわかなかった。少し声をかけてみよう。そう思い、僕は近づいた。

 事前に調べた情報だと、名前はダウン。年齢は12歳で、小学6年生だという。

「やあ、ちょっと話したいことがあるんだけど、良いかな?」

僕は自然に話しかけた。

「ああ。」

そう言って、ダウンはこっち側へ来た。

 油断したら殺されるかもしれないので、1秒たりとも気を抜かず話した。

「名前はダウンって言ったよね?」

「え?なんで俺の名前を知ってるんだ?」

自分が情報提供屋であることを言い、一緒にチームを組むことにした。


 チームの名前は、「クライム」と決めた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る