梅未丹 /くものかすがにゆるびては/にほふとおもふに/はやさきにけり

梅未丹

くものかすがにゆるびては

にほふとおもふに

はやさきにけり


うめいまに

雲の春日に緩びては

匂ふと思ふに

はや咲きにけり


未言

未丹(いまに)

桜の蕾が開き花咲く直前の枝を遠目に見た時の、紅混じりの茶色。

今にも咲きそうな気配を匂わせる落ち着いて思わせ振りな色。

未だに紅でなく、丹に留まる。

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