さらしなのおくやまにいる/わがあとをたぞ葉踏み鹿/すておきたまへ
さらしなのおくやまにいる
わがあとをたぞ葉踏み鹿
すておきたまへ
更科の奥山に入る
我が跡を誰ぞはふみしか
捨て置き給へ
未言
葉踏み鹿(はふみしか)
落ち葉や団栗が腐葉土に落ちて鳴る音。何かが後ろを着いて来るように感じるのに、振り向いてもそこにはいない。けれど大きな獣の気配がするような。
たれぞ葉を踏みしか。
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