第16話 魔狼のボス
魔狼のボス
狼と言うのは群れで行動すると言うのは知っている。
そのボスは通常ならばさほどLVの違いなど無いと思って良い、だがゲームの世界はそういう脚色を成されているのが通例だ。
目の前のボス魔狼LV10は鼻筋と耳がわずかに白く、そこだけ光っているようにも見えていた、もちろんその大きさは普通の魔狼の数倍ある。
「ガルルル」
自分のステータスなど悠長に見ている暇すらなかったが、俺は能力値倍加の指輪を装着し、さらにエクスカリバーを取り出す。
思っていた通り俺のレベルもLV10になった事で、その2つの魔法具は使用可能になっており、ATはいつの間にか300以上になっていた。
「こちらもLV10だ、来いよ!」
「ガルルルル」
そこからは一進一退、相手を避けながら切り付け、こちらもボスの前足や体当たりで何度となく吹き飛ばされたが、何とか足腰は無事を保っている状態。
「ハーハー」
「フッフッ」
「ドン!」
ボス魔狼は最後の賭けに出たらしいその大きな体で覆いかぶさるように襲い掛かって来る。
俺は何とかそれを躱すと、エクスカリバーを斜め左上から切りつけた。
【剣技スキル獲得・覇王の剣(切れ味にアシスト)、連撃スキルが取得可能になりました、AT・DFの上昇率が変化します各経験値+10】
「ブン バシュバシュ!」
「ク~ン」
「ドサッ」
「ハーハー、疲れた」
【3つのクエストが完了しました、お疲れさまでした・クエストの褒章が受け取れます】
【褒章1・始まりの村の転移魔法、褒章2・村の女子はいつでもOK、褒章3・魔狼の牙&魔避けの鈴】
LV3でエクスカリバーを使えるようになった事、さらにLV10で剣技・覇王剣を取得。
LV10ボスを倒したことによりLVは一気に15まで上がった。
各種魔法具でさらにパラメータは倍まで増えるのでHPは600を超えATもDFも500近くまで上がったことになる。
この数値は魔物のLV30に匹敵するらしいが、最初の村でこんなリスキーな魔物やクエストの登場は勘弁してほしい。
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