うわぁ(ドン引き)っていう顔は本当に

前てんパ

ただただ不憫な話

「……卵ボーロ美味しいよね。」


 俺はどうにか弁解しようとする。


「は、はあ……?」


 彼女は、目を逸らしながら、どうにかいい答えを探しているようだ。


「いいじゃん!滅茶苦茶美味しいんだから!ねえ!」


「うわぁ……逆ギレ。」


 ドン引きされながら絶望している俺はなんでこんなことになったのか、その経緯を思い出す。


 とはいってもほんの数秒前の話だけども。


 ――――――――――――――――


「ふんふふふーん♪」


 謎のメロディを口ずさみながら、俺はスーパーで買ってきた、お徳用の卵ボーロを開ける。


 卵ボーロは最高に美味しい。いくつも食べ方があるのも良い点だろう。


「たっまっごボーロー♪」


 上機嫌でボリボリ?と卵ボーロを食べていたせいで部屋の扉を叩く音が聞こえなかった。


「……何事?」


 声のする方向を見ると、俺の幼馴染、誰田だれだ麻真緒おまえが扉の前に立っていた。


 お互いに混乱しながら俺は言葉を発そうとする。


「……卵ボーロ美味しいよね。」


 俺はどうにかひねり出した言葉を出したが、


「は、はあ……?」


 麻真緒おまえには混乱されただけで終わってしまう。


「いいじゃん!滅茶苦茶美味しいんだから!ねえ!」


 声を荒げて絶望してしまった。


「うわぁ……」


 滅茶苦茶ドン引きされてしまった。


 絶望した俺は膝から崩れ、意識を手放した。

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うわぁ(ドン引き)っていう顔は本当に 前てんパ @maetenpa

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