アイに恋してる
夏乃洋介
第1話 素直になれるのは夜だけ
週に一度ある大学サークルの飲み会。君はいつもラムネをくれる。そんな些細なことでも僕は嬉しかった。
君と最寄りが同じ。僕は駅から徒歩6分で君は徒歩50分。 ほろ酔いくらいに落ち着いて、0時に最寄り駅に着いた。君の家の近くまで送る。君が家の近くの公園でちょっと話したいってなって結局、夜中の3時まで話しちゃったね。途中のコンビニで缶チューハイなんて買っちゃってさ。
ベンチに座る2人。
君の冷たい手を包み込んで暖めた。
眠りから覚めたら細かい内容なんて覚えてないだろう。でも楽しいってことと君が好きってことは忘れない。 そろそろ帰ろっか。
君を送った後の帰り道はとても長く感じる。行きはあっという間だったのに。
家についたらもう朝の4時だ。大学起きれるかな。酔い覚ましにカップラーメンにお湯を注ぎ、胸に当てて温もりを感じる。
ふとした時に君のインスタを見てしまう。君の投稿の数が少しでも減ってないかなって。
重いよね、僕って。
自分でもわかってるよ。
君は僕のことなんとも思ってないってね。
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