人との距離感が分かりません

あべまきと

ちょうど良い具合に嫌われてる

ちょうど良い具合に嫌われてる。


具体的には、挨拶を2回に1回程度、無視されるぐらいに嫌われている。


入社当時は、何故か気に入られていた。しばらくして、ちょっとした誤解で嫌われるようになった。


そして、今日に至る。


嫌われて、良い気をする人はいないだろう。私も、もちろんそうだ。


しかし、気に入られたら、気に入られたで、面倒くさい人だったので、ちょうど良かったという思いもある。


ただ、職場で毎日顔を合わせる。少人数の職場、しかも、上司。日々消耗している。


明日も、あの不機嫌な顔を見に行かないといけないのかと思うと憂鬱になる。


しかし、誰もが多かれ少なかれ、そんなストレスを抱えながら生きているわけだ。軽く無視される程度でなんだ。という気持ちもある。


ただ、自分で言うのもなんだが、私は人一倍傷つきやすいのだ。


すでに、おじさんと呼ばれる年齢に達してるのに、この傷つきやすさは子供の頃から変わらない。 


犬に吠えられても傷つく。


大人になったら、自然と図太くなれるのかな?なんて期待していたが、全然そんなことはなかった。


むしろ、より繊細に、よりか弱くなっている。困ったものだ。


か弱い少女は可愛らしいが、か弱いおじさんは気持ち悪い。


そうです、私が気持ち悪いおじさんです。


まあ、おじさんになって諦めることも学んだ。諦めることは決して悪いことだけではない、ということも知った。


さて、明日もあの忌々しい顔を見に行くとするか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る