第23話 捨て活の落とし穴

ユリナさんのお家、すっかりケントさんが捨て活に燃えていますが、家族に捨てたがりがいるのはちょっとうっとうしいものです。


いつも、あれは捨てないの?これは捨てないの?等々聞かれるので、ユリナさんもやや閉口ぎみです。きっとユリナさんも家族から同じように思われていたのかもしれません。


そんな折、ユリナさんはふと気づきました。


「あれ、マリちゃんのスキーは?」


マリちゃんが冬休み空けに必要なスキー板が見当たりません。マリちゃんのスキーは今シーズンも使う予定でしたが・・・?


「もしかして、この前のリサイクルショップで、一緒に売っちゃった・・・?」


年末年始の捨て活祭りの際、あれこれと大量にクルマへ運び込んだ時、まだ必要なマリちゃんのスキーも一緒に持ち込んでしまったのでした。売り飛ばしてしまうまで、その後何日も経つまで誰も気付かないとは、なんとウッカリなご家族でしょう?


「シンちゃん、マリちゃんのスキーも売っちゃったから、また買いに行かないと・・・」


「えっ・・・!?そうか~~・・・」


さすがにシンちゃんも一瞬ショックを受けていましたが、当時あれほど大量にワチャワチャとクルマへ不用品を積み込んだので、混乱がありましたよね。


そんなわけで、ユリナさん達はまた同じリサイクルショップへマリちゃんのスキーを買いに行きました。スキー板だけではなく、ストック、スキーを入れるバッグもお買い上げで、6000円強かかりました。


せっかくスキー類を手放した6000円弱の売り上げに喜んでいたのが台無しですね・・・むしろ、マイナスです。その日、他に売ったものもあり多少のお金は戻ってきましたが、数百円だったので捨て活をがんばっていたケントさんへ横流しし・・・


あ~~、そんなこともあるのねぇとしみじみするユリナさん。捨て活リサイクル、良い活動ですが、皆さんも必要な物まで売ってしまわないよう気を付けて下さいね!

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