ユリナさんが家に戻ると、マリちゃんスペースの和室にはたくさん絵本やマンガの山ができていました。

おお、マリちゃんはちゃんと押し入れの片付けに取り組んでいたのです！

「これは捨てる。」

マリちゃんが畳の上にある本の山を見て言いました。

「どれ？どの分を捨てるの？」

床には絵本やマンガの山がいくつもあります。どれが捨てる分なの～？とユリナさんは思いました。

「これ。これ全部。」

えっ、これ＝全部？　いくつもある絵本とマンガの山、全部？これから片付ける分じゃなくて、全部捨てるの！？？すごい量なんですけど！？

「こ、これ、全部・・・？」

押し入れの中はずいぶんスッキリして、マリちゃん厳選の本や絵本、マンガが綺麗に並べられていました。そりゃ～こんだけなくなると、押し入れスペースはスカスカと気持ちよくなっていますね。

でも、でも、これ全部、ほんとに捨てちゃうの！？

ユリナさんならいつまでも捨てないであろう絵本の山に、内心動揺しまくるユリナさんでした。（つづく）

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