第6話 高額レシートの内容

じゅ、じゅうにまんえんの風俗って一体・・・!?


これは一波乱あってもおかしくない雲行きです。ユリナさん、憤りつつレシートに書かれたお店を見てみました。


ですが、そこには意外な名前が・・・


ん?「123クッキング」・・・?


んん・・・??


え~と、あの、初心者向けのお料理教室ね・・・私も前に、習っている友達がいたから、体験で行ったことあるけど・・・


ユリナさんは古い記憶を呼び起こしました。


あそこね・・・4~5人のグループごとに先生がいて、各テーブルにキッチンがあって、学校の家庭科の授業みたいな感じでお料理習うのよね。和気あいあいって感じで、みんなでお料理するの、楽しいもんね。


まあ楽しいは楽しかったけど、何千円も払って行くほどでもないかな~と思ったけど・・・


ユリナさんは、そうですね。どうせ毎日お料理しなくちゃですから、習いにまでは行きませんよね~


ユリナさん、先日シンちゃんが話していたのを思い出しました。


そういえばシンちゃん、この前会社の行事で123クッキングへ行くって言ってたなぁ・・・変わったイベントだとは思ったけど・・・


けっこう楽しかったみたいだし。それで、タダ券もらったからまた行くとか言ってたっけ?


それで今日行って、契約してきちゃったのか・・・ふーん、24回コース・・・!?


ユリナさんの違和感の正体、それは123クッキング・・・!!ユリナさん、いろいろ複雑な気持ちでした。


ん~~、私の勘もまあまあ・・・?なの・・・?


でもユリナさん、思っていたのと違いましたね。


同じグループに、かわいいお姉さんでもいたのかしら・・・?そうよ、あそこは女性ばっかり来るようなとこだし。


気持ちおさまらず、まだ少し疑ってみるユリナさん。シンちゃん浮気説が捨てがたいのですかね?


あるいはキレイな先生?でもあそこって、毎回グループのメンバーも先生も変わるけど・・・?


それでも、すてきな先生だったらその先生の来る日をチェックして、合わせてクラスを取ったりもできるでしょうね。良さげな先生だったら、私だってきっとそうするし。


でもシンちゃん、初めて会った人にそんな風にするかなぁ~そんなぐいぐい行く人じゃないと思うんだけどな・・・


ユリナさん、やっぱりまだ腑に落ちない心地でした。


まあちょっと、泳がせておきましょうか。


ユリナさん、こそっとレシート類をシンちゃんのお財布へ戻しました。(つづく)

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