六つの誓いは隔たりを越える
貝豆
第1話
アルコンノウツまでまあ三日と言ったところか、ここまでは順調だな。
雨が降らなければ明日の夕方頃に着いていたがまあ気にすることではないか。
「なあ、ンジュ。あとどれくらいで町に着くんだ?」
「·····三日が妥当だな」
「そうか、三日か」
·····馬の体力が限界になりかけてきているな、どうするかこのまま進むか1度止まって馬を休ませるか·····。
今ここで止まれば到着予定日が狂う·····いや考えるまでなかったな。
「イチジク·····馬車を道脇に停めてくれ」
「ん·····?わかったぞ」
「ンジュ、どうしたの?」
「馬の体力が落ちてきている、ここで休ませなきゃ今後に響くと思ってな」
「そういうことね。なら私は食べれる草でも探してこようかしら」
「なら俺は肉を狩ってくるぞ!」
「イチジク〜あまり遠くに行かないのよー」
「わかってるぞ〜」
「じゃあ私も食べれる草を取りに行ってくるわね」
「ロコロコ行く前に、このバケツに水を入れてくれ」
「このバケツにいれればいいのね」
「·····このくらいでいいかしら?」
「うんありがと」
「じゃ食べれる草を取りに行ってくるわね〜」
草も食べて水も飲んで、うん、これで体力の心配は無いな。
·····することが無くなったな、2人が帰ってくるまで何をしてようか。
まあ寝るか。
◇
「ンジュ、起きてくだい」
「·····収穫は?」
「そのために起こしたんですよ、私じゃ食べれる草か食べれない草かなんて見分けできませんから」
「そうか」
いっぱい取ってきたな。
これは食べれないな、これは食べれるな、これは薬として使えるな。
「どうです?食べれる草ありましたか?」
「ああ、この五つは食える草だ。
こっちの三つは薬として使える、残りはダメだ」
「なるほど·····でしたらこのキノコは?」
「·····それは毒キノコだ」
「·····あらあ〜」
ロコロコは帰ってきた。
あとはイチジクが帰ってくるのを待つだけだな。
·····帰ってきたみたいだな。
「ンジュ、ロコロコ!」
「あら?あらーこれは大物ねぇノシシかしら?」
「ベリーノシシだな」
「ベリーノシシ?それは美味いのか?」
「美味いかもな。ロコロコ、ストレージに入れてくれ」
「はーい!」
「(一口食べてもいいか?)」
「(お腹壊しても治してあげませんよー)」
そろそろ馬も十分に休憩できたようだな。出発するとするか。
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