第40話英語って難しいよね
「完成したんだよ!」
「やっとか……」
「約束通り1週間以内に作ったんだよ!」
「そうだな、それは俺も普通に凄いと思うし感謝もする」
「なら……」
「だがなスコリー!貴様俺を呼び出してからどれだけ経ったと思う?」
「い、いや〜どうだったかね?」
「5時間だぞ!5時間!」
「すまないんだね!でもしょうがないんだよ!だって僕が触った瞬間変身くんが爆発しちゃったんだよ!」
「スコリーお前、んな触っただけで爆発する様なもんをエリス様に渡そうとしてたのか?もしかして革命でも起こそうとしてるのか?」
「ち、違うんだよ!僕そんな事考えて無いんだよ!」
そんな事を話しながら俺達は依頼していた装置、変身くんと言うふざけた名前だが、効果は確かなものを持ってそれをエリス様に届ける為、俺達2人は現在バリバリ授業中の中エリス様の居る教室へと向かった。
「にしてもスコリーその名前もう少しどうにかならないか?」
「どうしてだね!変身くん良い名前だよ!きっとエリス様も僕と同意見なはずだよ!」
「んな訳……絶対に変だと思うぞ」
「そんな事ないんだね!ならアクトならなんて言うんだね」
「そうだな…………。っておいちょっと待てスコリー、貴様今俺の事呼び捨てにしなかったか?」
「き、気のせいじゃ無いのかね?ぼ、僕がうちの太客であるホワイト家の次期当主様にそんな呼び捨てなんてする訳無いんだよ」
「だよな……ならスコリーもう一度俺の事を呼んでくれないか?」
「わかったんだよ!アクト!」
「スコリー!!!」
「きゃー怒ったんだよ!」
そんな茶番をして俺がスコリーを追いかけ回していると、校舎の窓から見覚えのある集団が視界に入った。
「ん?アイツら何やってんだ?今は授業中だろ?」
「どうしたんだね?」
そう言ってスコリーが背伸びをして窓の外を覗くと、そこにはキール王子にシャーロットそしてユウリの3人が、校門前で周りをキョロキョロ見回していた。
そして3人が何をやっているのか気になったアクトは、窓を開け放ち3人に聞こえる様に大声で3人の名前を呼んだ。
「シャロ!ユウリ!王子!お前ら3人で何やってんだ?今授業中だろ?サボりか?」
「ちょっと何してるんだね!そんな大声出したら先生に怒られるんだよ!」
「大丈夫大丈夫、だって俺公爵家長男だから」
「そうなんだね。…………ってそれじゃあ僕は怒られるじゃ無いかだよ!」
そんな風に俺とスコリーが話し合っていると、遠くにいた王子達が俺たちの存在に気が付き、こっちに来る様にと呼びかけてきた。
「ん?こっちに来い?……よく分からんが一旦王子達の所に行くか」
「え?エリス様に渡すのはどうするんだね?」
「それは後だ後、どうせアイツらが集まってるって事は、このあとエリス様とも合流すると思うし」
「そうなんだね。…………ってめちゃくちゃメンバーが豪華何だよ!どうやって集めたんだね?もしかして悪いことしたんだね?」
「んな訳ねぇだろ!I'am公爵家長男、シャロis myシスター、ユウリis myコンヤクシャー、王子is myベストフレンドok?」
「ださ……」
「おいスコリー!今ボソッとダサって言ったよな?今言ったよな?いつものクソウザい語尾のだねだねも無しにダサいって言ったよな?」
しょうがないだろ!婚約者って英語でなんて言うか知らないんだから……
「ええい!もう行くぞ!スコリー」
そう言うとアクトはスコリーを米俵の様に担ぎ上げると、窓の縁に足を掛けた。
「ちょちょちょちょっと!何するんだよ!ここ3階だよ!」
「んなもん知るか!ボケェ!」
俺はスコリーの辞めてと懇願する声を無視して、そのまま3階の窓から勢いよく飛び降りた。
「行くぜぇぇぇぇ!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます