ぼっち・ざ・とらべる曼珠 〜一人旅についてあれこれまとめてみようと思う〜

 私粟沿曼珠は「一人の方が色々と自由だぜーッ!」という思いと「いやワイが誘ったところで誰も来ないだろうし、そもそもワイと旅行に行っても誰も楽しめないだろうし……」という思いの下、しばしば一人旅をしております。

 初めての一人旅は2022年の大学3年の頃ですね。執筆時点で約2年前。京都、北海道、岐阜、愛知、三重、福井、東京、千葉に行って、計6回ですね。岐阜と愛知、東京と千葉が1セットです。ちなみに今後福岡、大分、沖縄に行くのはほぼ確定しております。あと泊まりじゃ無いけどディズニーランドも。

 そんな感じでこれまで方々を巡ってきましたし、今後も全国制覇するノリで一人旅を続けるつもりですが、一度一人旅を通じて感じたことをまとめてみようかなぁと思ったところです。


 一人旅の素晴らしさと言えば、やはり自由度でしょう。

 やっぱし誰かと行くってなると、多かれ少なかれお相手さんに配慮しちゃうじゃないですか。ホテルや飯は安めのところにしようとか、この場所は楽しめるのだろうかとか。

 一人旅ならそういう配慮なんざ一切気にする必要がありません! 高いホテルも飯屋も突っ込める! 朝4時に起きて始発の電車に乗って早めに現地に乗り込むこともできる! 行きたい場所は完全に自分の行きたい場所を選べる!

 んまぁ性格の問題なんですけど、友人と旅行に行くと相手に配慮しちゃって、自分はそこまで興味無いけど「相手はここ好きそうやなぁ」とか「ここは興味無さそうやなぁ」とか色々思って言い出せないんですよ。

 何というか、周りの人間が陰キャ含めて陽キャみたいなノリでして、特に仲が良かった子もそういうタイプだったんですよ。んで、自分はテーマパークとかそういうところ巡ってヒャッハーするのも好きなんですけど、どちらかというと自然や歴史的なものとかに触れたり、温泉に入ったりしてマターリするタイプなんですよね。

 こう言っちゃ今まで一緒に遊んだり旅行したりした子達に申し訳無いですが、一人旅の方が色々と安心できるんですよね。

 正直、「ここに何しに来るんだ……?」とか「ここ何があるんだ……?」って場所があるでしょう? 私の地元とか、私の地元とか、私の地元とか。一人旅はそういう場所に行く良い機会でもあります。

 そういう場所に実際に行ってみると、面白い出会いもあるんですよね。テレビか何かで知った場所が偶然あったり、珍しい動物園的なのがあったり……まあ後者に関しては工事の影響で行けなかったのですが……そんな具合にノリと勢いだけで碌に下調べせずに突っ込み、現地での出会いを楽しむということもできます。


 出会いに関連して、私一人旅の際には密かな楽しみがあるんですけど、それは「現地の人との交流」です。

 まあいうて毎回交流がある訳では無いんですけど、一人旅という碌に会話をしない旅行ってこともあってか、現地でのコミュニケーションがかなり楽しく感じられるんですよね。正直、居酒屋とか個室ないし自室での食事が可能なホテルや旅館とかに進んで行こうとはしております。

 思えばこれまで交流があった方々はマダムばかりだったんですけど、皆気さくであれやこれやと話してくれたり、注文した料理の美味しい食べ方をあれこれ説明してくれたりで、楽しい時間を過ごせました。

 思えば温泉は結構行くんですけど、そこでおじ様と交流したことは無いんですよね。結構ありそうだと思ったんですけど。大分旅行は別府に行く予定なので、その時に何かあれば嬉しいですね、ハハハ。


 多分ですけど、一人旅と聞いて多くの人は「羞恥心どうなん?」って気になると思います。ウチの親とかまさにそれで、「うわぁコイツ一人旅だっておーッ! イカれてるーッ!」みたいな扱いをしてきます。差別主義者めッッッ。

 正直なところ、羞恥心というか緊張感というか恐怖というか、普通にそういったものは感じます。旅先なんて基本的に初めての場所ですし、私の周囲の人間の反応的に一人旅する人は「ヤベェ奴」とまでは行かずとも「変わった奴」的な見方をされるっぽいですし。

 実際にしてみて思ったのは、そういうのって往々にして自分の思い込みから来るものなんだなぁってことです。

 まあ内心何か思われている可能性は否定できないんですけど、かといって周りの人達はこっちをジロジロ見てくる訳じゃないし、況してや「一人すか!?」と話しかけてくる訳でもありません。

 当然のことっちゃ当然のことではありますが、だーれもこっちのことなんて気にしていないし、或いは気にしていないフリをするだけです。ジロジロ見てくる人がいたら異常者と思っていいくらい。

 だから、飽く迄「個人的には」で、全員に同じことが言えるとは限らないと思いますが、そこら辺を意識すると羞恥心とか無くなるんですよね。一人で温泉行っても、一人で高級レストランのコース料理を食べても、一人でディズニーに突っ込んでも、殆どの人が気にしませんから。

 それでも色々感じてしまう人は、「賽は投げられた!」と叫びながら思考停止して予約なりチケット確保なりしてみて下さい。引き返せなくなって突っ込むしか道が無くなるので。経験談ですが、「いやぁ色々あったけど面白かったなぁ」くらいの感想しか出てこないので、割と大丈夫です。


 とはいえ、一人旅には一人旅の問題もあります。

 もうね、席を確保する時とか列並んだ時とか厄介なんですよ。複数人ならグループ分けして行動することができますけど、一人だとそれができませんので。

 例えばフードコートに行った時。この場合一人で飯を注文し、一人で席を取る必要があります。こういう場合、往々にして最初に飯を注文する必要があると思うんですけど、そうしている内に席が埋まってしまうんですよ。

 逆のパターンもあって、水族館のショーで席を確保したんですけど、水に濡れるからそれ対策用のポンチョを購入する必要がありました。自分は事前に買わず、席を外している内に席が取られるんじゃないかと不安になりましてね……まあ最終的に席に物を置いて突っ込んだんですけどね。

 一人旅だとここらへんはかなり運ゲーの側面が強いので、可能な限りの準備を事前に済ませ、他の時間をこちらに割いてまで早め早めに行く必要があります。或いは見知らぬ誰かに頼るか、こうなると分かっている場合は友人を呼ぶかしましょう。


 とまあ、こういった感じで一人旅には面倒な側面がありつつ、その一方で一人旅であるが故の楽しみやメリットも存在しております。

 初めての時とかどちゃくそ緊張しますけど、やってみると普通に楽しいですし、自分は複数人で旅行行くと「コレ一人旅でええな……」ってなるくらいには都合が良いです。やっぱし自由に色々できますからね。

 最後に、個人的に一人旅がむっちゃ盛り上がる曲を紹介します。曲名は「可愛くてごめん」。以上です。

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