お嬢様、植民惑星を旅する
km黒
第1話
両親との3年ぶりの再会は、学園での寮生活が終わり、初めての会食で行われる。
今、私は、その会食に遅刻しそうになっていた。
都市と学園を通る大通りに人食植物が発生して馬車が往来できなくなっているらしい。
さっさと駆除して欲しいが、最近の魔草は防御魔法を張るらしく、苦戦が続いている。
騎士団の対応と魔草の進化に呆れながら、
今は、ドラゴンで移動するための通行券の発行が終わるのを待っている。
このルーロ共和国の貴族は、学園での5年間の寮生活が通例となっていて、私はそこで五年間を過ごし、やっと実家に帰れるという時に、この騒動で少し気分が下がり気味になっていた。
「やっと終ったよ」
と言いながら、通行券を持って気だるそうに現れたのは、
肩にかからない程度に伸びた髪からは、サラサラとした毛並みをもつ耳がぴょこりとでている可愛らしい私のボディーガード兼お世話係のアルマ
アルマは獣人のもつ強靭な肉体と高い教養があるからかと、父に雇われていたが学園で寮生活をする際に私の専属としてついてきてくれた。
世話係は学園では、守衛科といわれる専攻科が受けられアルマも例に漏れず
この守衛科を受け、私と一緒に卒業した。
実技の成績は学園一だったらしい
そんな可愛くて頼もしく心強い彼女の背中を追いながら、駅に向かった。
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