第16話 大切な友達

入学して程なく隣の席の女の子が学校に来てない

めんどくさいのかな?と少し気にしていた

ある日登校した日にはいたりしてすごく驚いた

外見もそうだけど内面も素敵だった


オシャレな彼女はメイクも欠かさず

爪のお手入れ少し背が高めなんだが脚が長い

会えるなら毎日絶対私は登校する気持ちでいたけど向こうはふらーっときてふらーっと帰る人だった


ある時私の誕生日ということで他の友達からプレゼントを貰っていてそれを見ていた隣の彼女なら

「那智誕生日なの?」

「うん、今日で16」

「知ってたら用意したのに」とまた可愛いことを言ってくれる

気持ちで嬉しいよって言ったら

彼女が付けてたバレッタを

「那智は色白だから似合うよ」

と髪につけてくれてしかもそれをくれるという

なんという優しさなのか

大事に使いながら絶対なくさないと決めた


隣の彼女は年上の人と付き合ってるらしく会う時間のため学校にこなかったりするのかな

私は西川とあの夜以来電話も会ったりもない

なにがちゃんとしたい、だよと悲しくなる

それも相談した、そしたらやはり付き合ってるには遠いんじゃないんかな、と

本人が思ってるんだもん当たり前よね


中間テスト期末テストとあってようやく夏休み!

隣の彼女はずっと彼といるみたい

会えないの寂しいけど二学期また話そうね

ベル鳴らしてくれればいいよ、とも。

程々の頻度で連絡してちょっと話して終わり

それでも私は嬉しかった


でも怖かった

夏休みに人が変わるということ

どうか彼女は変わらずいて欲しい

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